INTERVIEW
2015年入社
経営学部 会計学科卒業
CAREER STEP
1年目 | 西日本製鉄所 労働人事部 福山労働人事室(人事担当) 工場の要員管理・昇進・配置等の個別管理。社内表彰制度、教育制度等担当。 |
---|---|
2年目 | 労働担当 労働時間管理、社内制度管理、組合対応、職位者会対応、OB会対応。 |
4年目 | 労働及び厚生担当 労働担当業務に加え、厚生関係制度管理、寮社宅管理。 |
7年目 | 労働・厚生グループ グループ長に着任 上記に加え、グループマネジメントを担当。 |
就職活動の際に考えていたのは、自分が「面白い」と思えるものを仕事にしたいということでした。私は父親の転勤で、幼い頃から転居のために飛行機に乗る機会が多く、素朴に飛行機そのものが好きでした。飛行機から連想したのが重工メーカーなどで、そういった業界を当初は志望していました。しかし業界研究をする中で、「重工メーカーでよく使われている素材が鉄だ」ということに思い当たり、鉄鋼業界にたどり着いたのです。就職活動中にJFEスチールの製鉄所を見学する機会がありましたが、転炉、熱間圧延などの様子が、これまで生きてきた中で一番衝撃的な光景であり、「鉄鋼業が日本の産業を支えてきたのだ」と直感的に感じられ、志望度が一気に高まりました。
他にも鉄鋼メーカーがある中でJFEスチールを選んだ理由の一つは、初任が必ず製鉄所配属であるということです。事務系は技術開発や操業・製造に直接携わることはできませんが、メーカーで働くのであれば、「自分の属する企業が何を生業にしているのか」「商品がどのように製造されるのか」を、最初にしっかりと学べる環境であることに惹かれました。二つ目は、自分が働いている姿が一番イメージできた会社であったこと。社員の方々と面談する中で、その働き方や若手のときに苦労したこと、鉄鋼業の魅力などたくさんお話いただき、「この会社だったら自分もやっていける」と思ったことが入社の決め手になりました。
私が所属する「労働・厚生グループ」は、製鉄所の従業員が安心して働ける職場環境を作ること、そして、労働に関する法律を遵守することで会社をリスクから守ること、その2点をミッションとしています。そのため、製鉄所全体の労務管理から社内制度や規則の管理・整備、組合対応、行政対応、各組織対応(職位者会、OB会)など多岐にわたります。さらに福利厚生制度や施設管理も守備範囲。独身寮や借上社宅等に関する制度運営や、福利厚生施設の設備更新計画の策定等も行っています。
またコンプライアンス遵守の徹底も非常に重要なテーマです。労働時間管理もその一つですね。法律違反が発生しないように私たちがフォローすることで、会社としてのリスクを回避することも大切な役割になります。
これらの様々な課題やテーマに対して、どう取り組んでいくのか、試行錯誤しながら考えることが、私の日々の業務です。守備範囲が広い分、職場の若手からベテランまでさまざまな方と会話する機会があります。「安達さんに対応してもらったおかげで助かった」と言ってもらえることもあり、そんなときにはこの仕事のやりがいを感じますし、「また頑張ろう」とモチベーションも上がります。
私たちが取り組む課題は、「正解が決まっているもの」は多くありません。その社員にとって、その事象に対して、最適解は何かとさまざまな可能性・選択肢を考え、方向性を探ることが求められます。最適解にたどり着くためには、まずは自分自身がさまざまな知見を持つ必要があります。特に労働基準法をはじめとした法律、労働に関する国の施策の動向などについては、常日頃から勉強し吸収するように心がけています。
また、人事部門の仕事はその名が示すように「人に関わる仕事」であり、私たちがアクションを起こせば、必ず影響を受ける方がいます。たとえば、社内制度の改訂や各種施策を展開する際、私たちは基本的に発信側になることが多いですが、常にさまざまな方の立場・目線に立って考えることを大切にしています。「誰のための施策であり、何を目的としているのか」、それを明確にしていく作業は極めて重要だと考えています。
私は最近グループ長に着任しましたが、グループのマネジメントも課題の一つです。メンバーが前向きに活き活きと仕事に取り組めるマネジメントを実践したいと考えています。風通しのいいグループを作りたいですし、メンバーが主体的に意見を発信できる環境づくりが、グループ長の役割だと思っています。それらを通じてメンバーの成長もサポートしていきたいですね。
入社3年目の若手の頃、役員である製鉄所所長が、現場管理者に向けて行う講話の資料作成を担当したことがあります。3年目の若手が役員とやり取りしつつ資料を作る業務というのは、非常に責任が重く緊張の連続でした。またさまざまな部署の協力もいただきました。会社の方針や戦略、理念など、経営層の考えに直に触れることができ、大変勉強になりました。この取り組みは、私のこれまでの仕事の中でも非常に印象深いものであり、これをきっかけに、仕事への向き合い方、考え方が一段レベルアップしたと思っています。このような成長できる機会を若手に与えてくれるのが、当社の特徴の一つだと思います。
今後も、「製鉄所で働く従業員の満足度向上」に繋がるような取り組み・施策を検討し、実現していきたいと考えています。私は「製鉄所に育ててもらった」という想いがありますから、製鉄所のみんなに恩返しできるような仕事をしていきたいですね。また、人事部門の中には他にも多くの業務があります。現在、私が担当している「労働・厚生」以外の経験も積み、多くの知見を持てるように成長していきたいと思っています。
オフの時間で最も充実しているのが、夫との食事です。最近、ふるさと納税に凝っており、「鰹のたたき」「ぶりしゃぶ」「もつ鍋」等、各地方の食材で「ちょっと良い食事」を楽しんでいます。夫は同じくJFEスチールでエンジニアをしていますが、製鉄所の設備について教えてもらったり、仕事の相談にのってもらったりすることもあります。今はコロナ禍で行けませんが、本当は旅行が趣味。特に東南アジアが好きで、ほとんどの国を巡りました。