INTERVIEW

生産計画とデリバリーの
最適化を図り、
納期・収益改善に
取り組むやりがい。

事務系
生産管理
三浦 翼
TSUBASA MIURA

2014年入社
経済学部 経済・経営学科卒業

CAREER STEP

1年目 西日本製鉄所 工程部 倉敷鋼材工程室
厚板グループにて厚板圧延後精整ラインの計画、スラブ進捗管理を担当。1年目の7~9月は中国の広州に海外研修。
2年目 出鋼計画を担当
出鋼計画は、歴代最長の2年間担当。3年目からは鍛造計画、造塊計画も並行して担当。
4年目 引き合い納期検討、高負荷材管理、
鍛造計画、造塊計画を担当
各種物件オーダー受注~製造管理を行う。
5年目 生産計画、計画総括、受注管理を担当
出荷を含めた厚板関連の計画全体を担う。
6年目 グループリーダーに着任
グループのマネジメントを担う。

JFEスチールに入社した
動機を教えてください。

就職に際して志望していた業界は海運業と鉄鋼メーカーでした。これまでの人生で培った感性で「ロマンある業界に携わりたい」という想いが潜在的にあり、これら業界のスケールの大きさに惹かれていたからです。いずれもダイナミックですが、特に鉄は、派手さはないものの社会や産業を根底から支えている素材であることに魅力を感じていました。
地元が岡山なので「JFE」という名前は「JFE倉敷」という少年サッカーチームを通じて知っていたものの、鉄鋼メーカーであることは就職活動を始めてから知りました。就職活動では多くの鉄鋼メーカーにアプローチしましたが、JFEスチールではいろいろな個性を持った多様な人が活躍していることを面接の中で知り、さまざまな人間を受け入れる土壌があることに惹かれました。その後、工場見学の機会をいただき、その中でイメージしていた以上のスケールの大きさに圧倒されるとともに、ダイナミックな工場操業のかっこ良さが強烈に印象に残りました。そして現場で働く人の姿を見て、みんなで作り上げていくチームの一体感にも魅了され、入社を決めました。

現在の仕事内容と
やりがいは?

私が所属する工程部の役割は、製鉄所における生産管理です。厚板品種の生産計画立案、実行フォローとデリバリー(進捗管理/フォロー)が中心になります。つまりお客様の注文をどのタイミングでどれだけ生産するかを計画し、その実行をマネジメントして、納期通り確実にお客様に商品をお届けすることがミッションです。
ここ数年での顕著な変化は、新型コロナ拡大の影響を受けて、本社方針として減産が打ち出されたことです。そのような状況下で、コスト削減や効率化の検討を実施し、厚板部、製鋼部、商品技術部との連携・協働により、余剰生産の削減、歩留まり率の大幅向上を達成しました。さらにデリバリー管理の厳格化・緻密化を行い、重点需要家への納期遅延ゼロの継続期間を大幅に更新することもできました。私たちは「お客様が求める納期を守る」ことが至上命題ですが、その実現と並行して生産現場の課題を解決して、収益を確保していく役割も担っています。そのため減産環境下においては、時間外労働の最小化に向けた業務効率化も進めました。
また私はグループリーダーとして、グループ員の相談役であり、まとめ役でもあります。お客様にしっかり製品をお届けするために、メンバーが推進する業務を支えるのが最大の役割です。そのため、自分やメンバーが尽力してデリバリーしたことにより、お客様や営業から感謝の言葉をいただくときや、自分の判断で大きな収益効果や納期改善に繋がったときに、大きなやりがいを感じます。

生産計画の難しさと
それを乗り越える
ポイントは?

製造も出荷・デリバリーも、実際に作業するのは現場の社員です。自分は、知識・ノウハウにおいて、そのような現場に精通した方々には遠く及びません。しかし、素人だからこそのできる提案があるはずと考え、さまざまな課題に対して先入観を持たずに対応するように心掛けています。
また、自分だけでできることは限られているので、自分が達成したい成果のために、周囲を巻き込むことを大切にしています。生産計画の仕事は、製造現場とお客様サイドに立つ営業担当との間で、両者が納得する製造・デリバリーを実現することであり、板挟みの中で最適な着地点を見出していく作業とも言えます。工場の事情を理解しながらも、要望は明確に発信しなければなりません。そのためには、周囲の考えを理解する力と、自分の考えを発信する力の双方が必要だと感じています。
現在は、新しい設備の最初の稼働フェーズを迎えているところです。これは洋上風力発電の基礎部分などに採用される、厚みのある大単重厚板の量産が可能となる第7連続鋳造設備というもので、これまで以上の生産能力の適正化や生産計画の管理強化が求められています。今後、さらに高付加価値のオーダーが増えてくることも想定されており、生産全体を的確にマネジメントしていかねばなりません。そのためのスキルを、日々の業務を通じてさらに高めていきたいと考えています。

今後の目標、
夢を教えてください。

生産管理と一言で言ってもさまざまな仕事があり、これまでも多くの経験を積むことができました。入社1年目の中国・広州での海外研修では、取引先の造船会社で船に乗せてもらい、その際、先方から「倉敷厚板のデリバリーは頼りにしている、これからも頼む」と言われ、お客様の存在を常に念頭に置くことの大切さを実感するとともに、仕事に臨む心構えができたと思います。また、国内出張でお客様の現場を訪問した際、倉敷厚板で製作した約100mの岸壁用クレーンにも搭乗しました。自分がデリバリーした厚板が実際に使われているところを目の当たりにして、大きなやりがいを実感しました。出鋼計画業務では大幅な納期遅延という苦い経験もしました。そのときは関係部署と一体となって何とか乗り越えるべく対応しました。そうした経験のすべてが成長の糧になっていると感じています。
将来的には今までの経験を活かして、輸出営業を経て海外事務所で営業の仕事に就きたいと考えています。特に、エネルギー分野や大型建設案件等のプロジェクトの営業に携わりたいです。直接海外のお客様とコミュニケーションをとって関係性を築き、ニーズを引き出す。そして、自分が営業して受注したことにより、海外に大きな「モノ」を作るための鉄を供給する。これが入社前から抱いていた、ロマン、そしてスケールの大きさへの憧れを具現化することに繋がっていくと思っています。

オフの過ごし方

幼い頃からヴァイオリンを習っており、大学時代はオーケストラに参加していました。また中学生の頃から歌を唄うことも好きで、ボイストレーニングを行っています。オフのときは音楽に携わっている時間が一番充実していますね。あとはもともと海外旅行が大好きで、日本では体験できない風景、自然、文化に異国の地で触れることは本当に楽しいです。基本的に、「プライベートのために仕事をする」というスタンスなので、コロナ禍が明けたら妻とたくさん海外に行きたいですね。

一日のスケジュール

08:30
出社
メールチェック、前日の操業実績、各種在庫状況、
当日以降の操業計画確認。
09:30
操業報告
室長に報告。
10:00
資料作成
11:00
製造部と月次計画会議
厚板部長・技術室長・工場長・副工場長に生産計画報告、討議。
11:30
室長・グループリーダーミーティング
室内諸連絡、課題整理等の週次ミーティング。
12:00
昼休み
お弁当を食べる。
13:00
出荷関連課題の会議
岸壁クレーン老朽更新に向けたグループ会社との打合せ。
13:30
コスト削減アイテムの検討
15:00
ガス切断能力向上会議
厚板工場長・副工場長と週次会議。
16:00
重点オーダーフォロー会議
原子力材・輸出物件等、難製造材の進捗確認、促進会議。
16:30
各種決裁、資料作成等
18:00
退社