CAREER TALK 02CAREER TALK 02

雰囲気に惹かれて
入社を決意。
実際の業務を通じ、
風通しが良いことを実感。

研究開発

星野 建
2014年入社|新領域創成科学研究科 物質系専攻修了

CAREER PASS

2014年

スチール研究所
スラグ・耐火物研究部(千葉地区)
スラググループ
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトを担当。業務を遂行しながら、研究開発に対する姿勢を学ぶ。

2015年

同上
製鋼スラグの主力製品「製鋼スラグ路盤材」の開発を担当。研究開発から製造販売までの一貫した流れ、製造部や営業部と連携して業務を遂行。

2019年

同上
路盤材の品質改良を担当。2021年からは後輩への研究開発指導並びに補助を担当。

2022年

スラグ・耐火物研究部
低炭素社会に関するNEDOプロジェクトに従事。10~20年先を見据えた技術開発を行う。

これまでのキャリアで得たもの

周囲と交流し関係を築くことが
研究者を飛躍させる
私の大きな成長につながった仕事は、路盤材(道路材料)の開発です。鉄鋼製造の副産物として発生する製鋼スラグは当時、主に土工材として利用しており、規格が厳格な路盤材にはほとんど利用されていませんでした。その規格を十分に満たすだけの性能が、検証・確保できていなかったのです。
それを何とかしたいと、社内基準の作成および、その基準を満たす路盤材開発のプロジェクトがスタートしました。私たち研究者がぶつかる課題は常に未開拓の領域なので、当然さまざまな視点からアプローチする必要があります。よって専門性や精度を高めるだけでなく、常に視野を広げ、新しい知識や技術を習得することが不可欠です。しかしながら路盤材の開発は急務であり、時間の猶予はほとんどなく、一人で解決するのは非常に困難な状況でした。
一方、社内外には多岐にわたる分野に精通した人がいます。そうした人たちに協力を仰げば、迅速な解決につながる。自ら積極的に働きかけることを心掛け、同じ部署の上司はもちろん、社外の人たちとも密に連携を取りました。その結果、一人では到底実現できないスピード感で業務を推進でき、最終的には路盤材製品の販売に漕ぎ着けることができたのです。研究開発は個人プレーだと思われがちですが、多くの人と交流し、お互いにサポートし合える関係を構築することが非常に重要であり、そのことが今の私の糧となっています。

今後のキャリアで目指すもの

曖昧さが増す近未来の研究開発
課題を再定義し続けることで
解決に挑む
学生時代は有機化学や固体物理を専攻していました。というのもさまざまな分野の知識を融合することで、難しい課題を解決する研究者になりたかったからです。それによって、世の中に少しでもいい影響を与えられたらと考えていました。鉄鋼大手のJFEスチールの事業規模であれば、自分の知識や技能を社会に大きく役立てられるはず。そう感じたのが、入社理由です。最終的な決め手となったのは、社内の風通しの良さでした。一人では到底成し得ないスピードで路盤材の開発ができたのも、JFEスチールの風通しの良さが大きかったと、今になって思います。
現在はカーボンニュートラルに向けたNEDOプロジェクトの一員として、10~20年先を見据えた技術を中心に研究開発に携わっています。
未来の研究開発になればなるほど曖昧さが増し、課題の本質を捉えることが難しくなってきます。今、直面している課題が何であるのかを再定義し、未来の社会に我々が貢献できることは何かを考えながら解決に取り組み、より一層スピード感をもって、世の中に少しでも貢献できるようになりたいです。