CAREER TALK 03CAREER TALK 03

製造一筋。
周囲と交流を深め
知見を積み上げたことで、
大規模プロジェクトを
成功に導く。

製造技術開発

安達 健二
2009年入社 | 工学研究院 機械工学専攻修了

CAREER PASS

2009年

西日本製鉄所(福山地区)
厚板部 厚板工場
工場のユーティリティ管理を担当し、スラブを熱する加熱炉の燃料原単位改善を実施。

2012年

西日本製鉄所(福山地区) 厚板部 
厚板技術室
OPY管理やパイプ原板製造管理、各種設備の予算認可から立ち上げまでを担当。

2020年

西日本製鉄所(福山地区) 厚板部 
厚板工場(副工場長)
1年目は精整関係の操業管理、2年目は圧延ラインの操業管理を担当。

2022年

西日本製鉄所(福山地区) 鋼材商品技術部 
厚板室
メガコンテナ船用アレスト鋼の製造安定化やアンモニア仕様低温用鋼の製造安定化などに従事。

これまでのキャリアで得たもの

理論的な裏付けを
積み重ねることの意義深さ
就職活動においては「絶対にこの職業でなくては」という強いこだわりを持たず、視野を広げていました。そんななか、会社説明会などでJFEスチールに入社した大学OBの方とお会いし、「私たちは鉄鋼会社ですが材料系だけでなく、設備の維持管理や改善、機械系の知見も必要で、さまざまなチャレンジができる環境です」とのお話を聞き、興味を持ちました。そして最終的にはOBの方の仕事に対する熱い想いが決定打となり、入社を決めています。
8年間と、一番長く在籍していた厚板技術室に異動してきてすぐに取り組んだのが、立ち上がったばかりの冷却設備「Super-OLAC-A」を活用し、条件を調整する業務です。当時の最新技術ということで、スチール研究所(圧加研、鋼材研)との交流が増えたことで非常に多くの刺激を受けました。条件を1つ変えるにしても、理論的な裏付けを重ねることが非常に重要であると学べたのは、特に意義深かったと思います。
そうした経験を活かし、数年後にはSuper-OLAC-Aの増強投資も担当。設備制御の関係者や現場のオペレータの協力のおかげで、特にトラブルなく業務を完了することができました。新商品開発やコスト削減に貢献できたことで大きな達成感を感じましたし、自信にもつながりました。

今後のキャリアで目指すもの

お客様と交流を深めることで
よりニーズに合致した
製品開発へ
福山市にある、鋼材商品技術部 厚板室が今の所属部署です。品質管理、設計(製造諸元の検討・設定)、新商品開発、受注検討、クレーム対応などさまざまな業務に携わっていて、取り扱っている厚板鋼板の品種も、造船、海溝・風力、建築、建産機、ボイラ・圧力容器等、さまざまです。
また福山厚板室は、溶接管工場に供給しているパイプ原板やステンレス、クラッド鋼板などの特殊鋼を製造しているのが大きな特徴で、私はそのうちの造船材を担当。製造部門や工程部門と一緒に製造材の課題に関する打ち合わせをしたり、研究部門と新商品を開発したり、営業部門とともにお客様向けの技術交流会を開催するなど、各部署と幅広く連携して業務を行っています。日々、いろいろな人や業務に携われるのは、この仕事の醍醐味の1つです。
製造部が長かったこれまでキャリアを生かし、引き続き福山厚板室で設計や商品の知識を深めつつ、お客様とどんどん交流していきたいですね。顧客の潜在的な要望を汲み取り、私たちが製造した製品がどのように使用されているかをしっかり理解することで、よりニーズに添った製品ができるはず。今後も多くの刺激を受けながら、それを製品へ反映していきたいと思っています。