CAREER TALK 01CAREER TALK 01

周りと連携する
重要性を学んだ
製鉄所時代の経験が、
輸出営業としての
キャリアを支えている。

営業

大江 恭平
2011年入社 | 経済学部 経済学科卒業

CAREER PASS

2011年

西日本製鉄所工程部
倉敷薄板工程室 電磁グループ
電磁鋼板の生産管理に従事。

2017年

西日本製鉄所工程部 計画室
西日本製鉄所(倉敷地区)全体の生産計画取りまとめ、整備計画策定。

2019年

本社 電磁鋼板営業部 電磁鋼板輸出室
(現・電機鋼材営業部 第2電機鋼材室)
電磁鋼板の輸出営業部門で営業職に従事。

これまでのキャリアで得たもの

「もっと周りに頼ってもいい」
上司のその一言が殻を破る
入社して最初に配属されたのは、「電磁鋼板」の生産管理部門でした。電磁鋼板とは、電気自動車のモーターや発電所の変圧器などに使用されるもの。エネルギー効率を高め、モーターの小型化・高出力に寄与するなど、省エネ素材として近年注目されています。
生産管理に従事した工程部時代は、トラブル対応など大変なことも沢山ありましたが、モノづくりの基礎を学んだだけでなく、最適な生産計画を策定する難しさと醍醐味を味わうことができました。
製鉄所では扱う数量・金額規模が非常に大きいため、個人プレーよりもチームワークが求められます。特に生産管理業務ではそれが顕著で、製造・商品・設備エンジニア、製造現場の担当者、本社・支社の営業担当、そして商社担当など、さまざまな人たちとの協力・連携が不可欠です。1~2年目の頃はうまく連携が取れず悩んだこともありました。そんなときに上司から「もっと周りに頼って、良い意味で使いなさい」とアドバイスをもらったことをよく覚えています。製造部門と営業部門との間に立って調整を行う生産管理においてはこの点が非常に重要ですし、営業部門にいる今でも日々痛感しています。
電磁鋼板の生産管理で経験を積んでからは、製鉄所全体の生産計画の取りまとめや、経理・企画部門との連携、当社他地区との調整、それまで関わりのなかった設備部門との整備・補修計画策定にも従事。こうした経験により、視野を大きく拡げることができたと思います。

今後のキャリアで目指すもの

製鉄所での8年の積み重ねが
世界を舞台に営業をする礎に
現在は、「方向性電磁鋼板」の輸出営業を担当しています。方向性電磁鋼板とは、一方向にのみ極めて優れた磁気特性を有する鋼板で、主に変圧器に使用されているものです。世界的な電力需要増加に伴い、方向性電磁鋼板の市場は拡大しています。同時に、変圧器の電力ロス低減及び低騒音の実現に繋がる、当社の得意とする高付加価値製品のニーズも急速に高まっています。
私の担当地域は北米・ASEAN・台湾・オセアニア・中東・アフリカです。こうした国や地域のメーカーに向けて方向性電磁鋼板を販売しています。海外と関わる仕事には学生時代から興味があったので、それが実現できていることに充足感を覚える毎日です。世界を相手に営業を行うには、徹底的に考えることや視野を広く持つことが大切。電磁鋼板の生産管理業務の経験に加えて、製鉄所全体の計画を取りまとめたり、さまざまな部署と連携したりした西日本製鉄所での8年のキャリアが、大きな礎になっていると強く感じます。
営業はお客様と価格や数量の交渉を行うだけでなく、例えば、当社のエンジニアを巻き込んだ技術交流を通じてのお客様との関係性強化や、当社製品のアピールも重要な仕事です。さらには市場動向、各地域の特性、得意先のニーズを正確に把握した上で販売流通戦略を練る、マーケティング要素も不可欠。求められるスキルは多岐にわたり、非常に面白みがあります。また、取り扱う数量やお客様の数も多く、販売地域も多岐に渡るため責任は重大であり、会社から任せてもらえているというやりがいも感じます。
今後は、電磁鋼板の輸出営業担当の職を極めたいという思いがある一方で、別の分野の営業に携わってみたいという思いもあります。JFEスチールには活躍のフィールドが多彩に広がっており、これから自分をどんなふうに成長させられるか楽しみです。