鉄の可能性と
未来の可能性

STEEL POTENTIAL AND
FUTURE POTENTIAL

鉄は、この社会を形づくる土台であり、
あらゆる産業の源です。
また、その可能性はまだまだ拡大の余地があり、
これからのサステナブルな社会を実現するために
欠かすことができません。
ここでは、そんな鉄の可能性と、
未来の可能性について紹介します。

生活を支える
基盤素材としての鉄

鉄鋼製品はあらゆる産業の基盤
鉄は強固でありながら、自在に加工できる特性があり、古くから人々の暮らしに欠かせない金属として幅広く用いられてきました。また、近代に入ってからは低コストで大量生産が可能となったため、鉄鋼製品は幅広い産業で使われてきました。
現在も、建造物や自動車、家電製品などはもちろん、服飾品やプラスチック製品といった、一見、鉄とは関係がないように見える製品も、それらを製造する工場や設備は鉄なしでは成り立ちません。
つまり鉄とは、いまも、そしてこれからも、あらゆる産業の基盤素材であり、それが「鉄は産業のコメ」と言われる所以なのです。
  • 自動車
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  • 土木
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  • 容器・缶
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  • エネルギー
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  • 造船
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  • 家電・電機
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  • 産業機械
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進化の可能性を秘める素材
鉄はすでに、研究し尽くされた素材だと思っていないでしょうか? 実は鉄は、まだまだ進化の可能性を秘めた素材なのです。「強度」だけをとっても、未だ理論強度の1/3程度までしか実現できていません。
私たちはこの鉄の可能性を追い求め、日々、研究開発に取り組んでいます。
たとえば自動車メーカーであれば、「燃費向上のため、板厚の薄い鋼板を使って車体を軽量化したい」「安全性確保のため、車体の強度を高めたい」「デザイン性を高めるため、加工性を向上させたい」といったニーズがあります。このようなニーズに応えるために私たちは、製造工程で成分や板厚などの制御をミクロンオーダーまでコントロールすることによって、これらの多岐にわたるニーズを高いレベルで実現しているのです。

鉄鋼の最大降伏強度鉄鋼の最大降伏強度

たとえば、JFEスチールなら─。

鉄の進化が実現した東京スカイツリー®
東京スカイツリー®は実に多くの鋼管により支えられていますが、その鋼材供給のトップシェアを誇るのがJFEスチールなのです。
脚部には外径2.3m、板厚10cmの「大径極厚鋼管」を、塔の先端にあるゲイン塔には国内初の高降伏強度を誇る「超高強度鋼管」を提供。最新の鉄鋼材料を使用することで、耐震性も確保されています。
このように、鉄鋼素材そのものの進化が、鉄鋼が使われるモノの進化を推し進め、ひいては、社会全体の様相を変えていくことになるのです。

東京スカイツリー

世界に不可欠な
産業としての鉄

世界の粗鋼生産量は右肩上がり
世界規模で見ると、粗鋼の生産量は、一時的な増減や停滞期はあったものの、大局的には右肩上がりで成長を続けてきました。近年でもその動きは変わらず、とくに新興国の経済成長に伴って、世界全体の鉄鋼需要は今後も成長が続く見通しとなっています。
つまり、鉄は常に世界から求められてきた素材であり、また、今後も求められる存在であり続けることが予想されているのです。

世界の粗鋼生産量予測グラフ世界の粗鋼生産量予測グラフ

高付加価値製品を生みだす技術力
日本の製鉄業界の技術力は世界トップクラスであり、それはJFEスチールも例外ではありません。この技術力を武器に、ミドルグレード、ハイグレードの製品に注力しています。
とくにハイグレードの製品は、他の追随を許さない技術力で差別化を図っているため、市況の影響を受けにくく競争力の高い製品となっています。

高付加価値製品を生みだす技術力高付加価値製品を生みだす技術力

たとえば、JFEスチールなら─。

メキシコでの自動車用
溶融亜鉛めっき鋼板
製造設備の稼働
JFEスチールと米国鉄鋼メーカーのNucor Corporationが共同で出資しているメキシコの合弁会社NUCOR-JFE STEEL MEXICOでは、自動車用溶融亜鉛めっき鋼板製造設備の稼働を開始しました。
メキシコは、世界2位の自動車マーケットである北米域内におけるグローバル生産拠点として注目されており、今後も自動車用高級鋼板の需要が安定的に推移することが見込まれています。
このメキシコの地で自動車用鋼板事業を展開することにより、JFEスチールは中国、タイ、インドネシアの3拠点に続き北米でも、自動車メーカーの現地調達需要及び高度化する製品ニーズに応えていきます。

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メキシコでの自動車用溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備の稼働メキシコでの自動車用溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備の稼働

脱炭素に
貢献する
要因としての鉄

優れたリサイクル性

優れたリサイクル性

鉄は磁力による分離・回収が可能であるなど、リサイクル性に優れた素材です。鉄鋼製品のリサイクル率は93.1%であり、製品としての使命を終えたあとも高効率な分離・回収により、高品質・高機能な製品に何度でも生まれ変わります。これにより、ライフサイクル全体での環境負荷低減を実現しています。

他素材と比べ環境負荷が低い

他素材と比べ環境負荷が低い

世の中には鉄のほかにも、炭素繊維やアルミニウムなど、広く使われている素材が多くありますが、その中でも鉄は、製造時の温室効果ガス排出量が低いという特徴があります。原料採取から工場出荷までの単位重量あたりの温室効果ガス排出量を、「鉄」を1とした場合、「アルミニウム」は5~9、「炭素繊維・強化プラスチック」は11という結果に。いかに鉄が環境負荷の低い素材かがわかるかと思います。

たとえば、JFEスチールなら─。

3つのエコ
鉄鋼製品の製造プロセスでは確かに多くのCO2を排出しますが、その分、ここで発生するCO2を減らせれば、その効果は大きなものになります。
そこでJFEスチールでは、①世界最高水準の生産プロセスで製鉄所の効率化を図る「エコプロセス」、②低炭素時代づくりに役立つ高機能鋼材を提供する「エコプロダクト」、③省エネ技術を海外に移転し地球規模でCO2削減に貢献する「エコソリューション」という3つのエコを推進。
2024年度に18%、2030年度には30%以上のCO2削減を目標に掲げています。

水素還元による製鉄プロセスの開発

DX推進で成長する
舞台としての鉄

長い歴史で培ったデータの活用

長い歴史で培ったデータの活用

現在、業界を問わずDXの推進が叫ばれていますが、それは鉄鋼業界でも同様です。
JFEスチールにおけるDXの主軸は、IoT・AI・データサイエンスなどの導入により「積極的データ活用(データドリブン)による競争優位を獲得する」こと。とくに当社は海外他社と比べて歴史が長く、膨大なデータを持っています。その蓄積された高級鋼製造ノウハウ、老朽設備への対策や予知・予兆に関わるデータなどを競争力の源泉と位置づけ、データの高度活用に邁進しています。

DX推進を支える3つの柱

DX推進を支える3つの柱

JFEスチールのDX推進には、それを支える以下の3つの柱があります。①製鉄所システムのリフレッシュに取り組み、変化に強い柔軟なIT構造をつくる「IT構造改革の断行」、②業務改革と並行してデータサイエンスやAIといった最新IT技術を積極活用する「データ活用レベルの高度化」、③セキュリティ・標準化統制など、安全なIT利用環境の構築を進める「ITリスク管理強化」です。
この3つの柱の相乗効果により、DX推進の価値を最大限に高めていきます。

たとえば、JFEスチールなら─。

DX推進拠点を開設
国内鉄鋼業界で初の試みとなるDX推進拠点「JFE Digital Transformation Center(JDXC)」を本社に開設。ここでは、全製鉄所・製造所の操業データへのリアルタイムアクセスが可能で、そのデータを総合的に活用することを目指しています。
たとえば、全国各地の製鉄所の全ラインのデータを連係することで、CPS(サイバーフィジカルシステム※)の共通化・標準化の推進や、革新的な生産性向上・安定操業・リモート化・自動化を推進することが可能になります。
JFEスチールは、こうした取り組みを他社に先駆けて行うことで、鉄鋼業界のDX推進を牽引していきます。

※サイバーフィジカルシステム=現実世界でセンサーシステムが収集した情報を、サイバー空間でコンピューター技術を活用し解析することで、経験や勘ではなく、定量的な分析を行おうとする取り組み。

DX推進拠点