[JIS 規格材]
SS,SM,SN,SMA
特 長
従来のSS,SMに加えて平成6年6月からSNがJIS規格材に加わりました。
JR-AJ-22013E-A
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[SS] 一般構造用圧延鋼材(JIS G3101)
- 建築に限らず広く用いられる鋼材です。
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[SM] 溶接構造用圧延鋼材(JIS G3106)
- SS材よりも化学成分の規定が厳しく、溶接をする部材に適した鋼材です。
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[SN] 建築構造用圧延鋼材(JIS G3136)
- SS材よりも化学成分の規定が厳しく、降伏点のばらつきも抑える規定がある鋼材です。
SN 材の特長
現行の新耐震設計法で前提としている骨組みの塑性変形による地震エネルギーの吸収など建築鉄骨固有の要求性能を考慮して規定された鋼材です。
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高い塑性変形能力を確保
- 降伏比、降伏点の上限を規定しているため、降伏後の塑性変形性能の確保と精度のよい保有耐力設計が可能です。
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溶接性を確保
- 炭素当量または溶接割れ感受性組成を低く規定しており、溶接施工性が良好で、信頼性の高い溶接接合が可能です。
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公称断面寸法の確保
- 公称断面寸法を確保するために、厚さ許容差の下限値を小さく規定しています。
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使用部位を考慮した鋼種
- 建築の部位毎に必要とする性能の鋼材が得られるように、鋼種を区分しています。
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厚さ方向の性能確保
- 板厚方向に集中引張力が作用する部分に使用するために、C種は厚さ方向の性能を規定しています。
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[SMA] 溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(JIS G3114)
SMA材の特長
表面に緻密なさび(安定さび)を形成することで腐食の進行を遅らせた鋼材です。安定さびの落ちついた色調は、街並み風景に溶け込み、美しく際立てます。
対応規格
400N鋼以下 | 400N鋼 | 490N鋼 | 520N鋼 | 550N鋼以上 | 規格 | |
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SM鋼 [F値] 板厚 40mm以下 40mmを超え 75mm以下 75mmを超え 100mm以下 |
SM400A SM400B SM400C [235] [215] [215] |
SM490A SM490B SM490C [325] [295] [295] |
SM520A SM520B SM520C [355] [335] [325] |
JIS G3106 | ||
SS鋼 [F値] 板厚 40mm以下 40mmを超え 100mm以下 |
SS400 [235] [215] |
JIS G3101 | ||||
SN鋼 [F値] 板厚 40mm以下 40mmを超え 100mm以下 |
SN400A SN400B SN400C [235] [215] |
SN490B SN490C [325] [295] |
JIS G3136 | |||
耐候性鋼(SMA鋼) [F値] 板厚 40mm以下 40mmを超え 100mm以下 |
SMA400A W SMA400B W SMA400C W SMA400A P SMA400B P SMA400C P [235] [215] |
SMA490A W SMA490B W SMA490C W SMA490A P SMA490B P SMA490C P [325] [295] |
JIS G3114 |