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事業概要

JFEスチールとは

JFEスチールは高炉を所有し、鉄鉱石を原料に最終製品の生産までを一貫して行う鉄鋼メーカー(高炉メーカー)です。世界トップクラスの鉄鋼生産規模を持ち、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します」という企業理念のもと、お客様や社会のニーズに応える鉄鋼製品をグローバルに提供しています。また、最先端の環境調和型製鉄プロセスの構築や、高機能鋼材の開発を通じて、製造工程はもとより製品においても環境負荷の低減に貢献しています。

鉄とは

鉄は暮らしと産業を支える基礎素材

鉄は、固くて強く、用途に応じて自在に加工できるなどの優れた特性を持つため、古くから人々の暮らしに欠かせない金属として幅広く用いられてきました。
近代に入ってからは、鉄道や船舶、建築、産業機械などへと用途が拡大。蒸気機関やエンジンなど、文明の進化を可能にした動力装置は、強く細密な加工ができる鉄でなくては実現できなかったでしょうし、20世紀以降の自動車や家電製品の普及も、鉄という素材なしにはありえません。また、鉄は高いリサイクル率を誇り、何度でも何にでも生まれ変わる環境に優しい素材です。
現在、金属製品の約90%を占めると言われている鉄。あらゆる産業の基盤であり、私たちの暮らしのすべては直接・間接的に鉄と結びついていると言えます。

  • 自動車
  • 造船
  • 土木
  • 建築
  • 容器・缶
  • 家電・電機
  • エネルギー
  • 産業機械

進化し続ける鉄が秘める可能性

鉄は古くからあるだけに先進技術が用いられているイメージが薄いかもしれません。しかし、鉄鋼製品は日々のたゆみない研究開発や製造技術向上を通じて、「より強く」「より加工しやすく」といった各産業のさまざまなニーズに応え、各産業の最先端のモノづくりを支えています。さらに、使用条件や地理的条件の多様化により新たな性能が求められれば、技術革新によってそのニーズに応えていきます。
鉄は、絶え間ない進化によって、未来を創りだしていくことができる素材なのです。

生産拠点

JFEスチールの生産拠点は、東西の臨海型の大型製鉄所、パイプの専門工場である知多製造所と棒鋼・線材専門工場である仙台製造所で構成され、最先端の技術力による高品質な鉄鋼製品の生産を、効率的に行っています。

西日本製鉄所

西日本製鉄所は、世界最大の規模と高度な技術により最先端の鉄づくりを行っています。敷地面積は約2,510万m2、東京ドームの約550倍。製銑・製鋼・圧延など様々な工程での連続化・同期化を実現させ、顧客のニーズにお応えするための柔軟かつ高効率の生産体制を構築しています。JFEスチールの基幹製鉄所として質・量ともに世界最強の製鉄所をめざします。

東日本製鉄所

東日本製鉄所は、わが国最初の民間製鉄所として設立された京浜地区と、戦後初めて銑鋼一貫製鉄所として建設された千葉地区からなる、首都圏に立地した都市型の製鉄所です。高級化・多様化した鉄鋼製品へのニーズに応えるため、敷地の拡大・レイアウトの工夫等のリフレッシュを重ね、最先端の技術と設備を有しています。また、徹底した省資源・省エネルギー化を実現、使用済みプラスチックの高炉原料化をはじめとする環境保全に積極的に取り組み、ステンレスを製造する西宮工場と共に、環境・地域と共生する21世紀の都市型製鉄所として、社会に貢献していきます。

知多製造所

知多製造所は、あらゆる種類の鋼管製品を製造する鋼管の専門工場です。単一の事業所としては鋼管製品の品揃えが世界一という生産体制を誇っており、これからも最先端の技術開発を通して挑戦し続けていきます。

仙台製造所

仙台製造所は、鉄スクラップを原料とした環境配慮型電気炉(エコアーク炉)による製鋼から圧延にいたる一貫製造体制のもと棒鋼・線材製品を製造しています。合理的な生産管理体制のもとに徹底した品質管理、工程管理により高品質な製品を提供してまいります。

研究開発

東西の製鉄所と知多製造所・仙台製造所に研究所が配置され、世界最先端のJFEスチールの技術を支えています。

スチール研究所

JFEのスチール研究所は、鉄鋼分野では世界最大級の研究所です。鉄鋼の製造プロセス技術の革新と素材の可能性を追求した商品開発を推進しており、その技術・ノウハウは、化学をはじめとする鉄の周辺分野や環境関連の研究開発にも広がっています。

拠点:千葉、京浜、倉敷、福山、知多、仙台

JFEスチールの主な製品

JFEスチールは高い技術力を武器に、お客様や社会のニーズに応える多彩な製品ラインナップを取り揃えています。


薄板

JFEスチールの薄板には、スラブを熱間圧延した熱延鋼板、熱延鋼板を冷間圧延した冷延鋼板、さらに亜鉛めっき鋼板、すずめっき処理したブリキ等があります。
JFEスチールの高品質な薄板は、自動車、電気製品、建築材料、事務用機器、容器など社会の幅広い分野で使用されています。

厚鋼板

JFEスチールの厚鋼板は、世界最大級のサイズを製造可能であり、豊富な品種を取り揃えています。また強力な圧延機と高性能のオンライン加速冷却設備によって、独特の高機能厚鋼板を製造。造船用、建築・橋梁用、ボイラー・圧力容器用、産業機械用等の幅広い用途に使用され、社会基盤を支える素材として高い信頼を得ています。

形鋼

JFEスチールの形鋼は、建築、土木、造船分野の様々なシーンに登場します。製品のみならず利用技術として設計・施工方法も提供しています。 形鋼は、断面形状によってH形鋼、鋼矢板、山形鋼、溝形鋼、I形鋼、レールなどに分類され、需要量が多く棒鋼とともに古くから鋼材の代表的品種とされています。

鋼管

JFEスチールの鋼管は、配管用、構造用、土木建築用として身近なさまざまな分野で利用されています。また過酷な環境にも耐えうる高機能な油井管、ラインパイプやボイラーチューブが世界中でエネルギー産業を支えています。JFEスチールの鋼管はこれからもますます高度化するニーズに応え、世界をリードし続けます。

電磁鋼板

電磁鋼板は、電気機器において、「電気」を「磁気」、そして「ちから」に変換する重要な役割を担っています。近年、環境保護・CO2削減の観点から、高性能かつ消費電力の少ない電気機器が強く求められるようになってきました。JFEスチールは世界でも数少ない電磁鋼板のフルラインナップメーカーとして、高品質な電磁鋼板をお客様にお届けし、地球環境の保全に貢献しています。

ステンレス

ステンレス鋼は文字通り「さびに強い鉄」で、その優れた耐食性により幅広い産業分野で使われています。JFEスチールのステンレスは、薄板から厚板まで総合的な製品ラインナップにより、社会の複雑なニーズに応えています。
また薄板分野では、世界で唯一クロム系(フェライト系およびマルテンサイト系)ステンレス鋼に特化しており、独自の製造技術により世界トップレベルの評価を得ています。

棒線

JFEスチールの棒鋼・線材は、西日本の拠点として倉敷、東日本の拠点として仙台の製造設備を保有し、お客様のニーズに合わせて高炉素材・電炉素材の選択が可能です。自動車、機械、軸受等の部品として充実のラインナップと品質を誇っています。

鉄紛

JFEスチールの鉄紛製品は、自動車向けを主体とする粉末冶金用に加え、カイロ用・溶接棒用・ガス切断用・脱酸素剤用・化学反応用など広範囲な用途に使用され、高い評価を受けています。

チタン

チタンは軽い・比強度が高い・耐食性に優れているなどの特性を活かし、化学工業を中心に様々な形で使用されています。また経年変化がなくリサイクルが可能であるため、地球環境を汚染することがない地球にやさしい金属です。JFEスチールの厚板チタン製品は軽量・高耐食性という特長を活かして航空宇宙をはじめ、化学、海水淡水化、海洋開発等のさまざまな分野で使用されています。

スラグ製品

鉄鋼スラグ製品は、鉄鋼製造工程において副産物として生成したスラグを加工した製品であり、幅広い用途に使用されています。また省資源、省エネルギーの観点から環境負荷を低減させるリサイクル材として評価されています。

JFEスチールの海外事業展開

JFEスチールは「常に新たな価値を創造し、お客様とともに成長するグローバル鉄鋼サプライヤー」を中長期的なビジョンとして掲げ、積極的な事業規模の拡大を進めています。
事業拡大で欠かせないのは、増大する新興国需要を取り込むことです。これまで日本の鉄鋼業界のグローバル化は、国内で製造したものを輸出するかたちが主流でした。しかし、世界の鉄鋼メーカーと競争して勝ち抜いていくためには、現地での効率的な生産・物流体制によるきめの細かいサービス・サポートが不可欠です。このため、JFEスチールは海外での現地生産を拡大しています。

世界中に設けている生産&販売拠点「輸出」+「現地生産」によるグローバル化戦略

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