(1)カドミウム(環境基準:溶出量0.01mg/l以下、含有量参考値:9mg/kg)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
また含有量についても全地点で含有量参考値以下でした。 |
(2)全シアン(環境基準:溶出量 検出されないこと)対象地概況調査の結果、全地点で検出されませんでした。 |
(3)鉛(環境基準:溶出量0.01mg/l以下、含有量参考値:600mg/kg)対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
しかし、含有量については、旧ワイヤーロープ工場エリア内の3地点で含有量参考値を超過(含有量参考値の最大5.3倍)していたことから詳細調査を実施いたしました。
詳細調査の結果、約3,125m2、深度0.5~1.5mの範囲に分布していることが確認されました。
原因として、旧ワイヤーロープ工場で昭和46年までの間、線材製造の際に冷却材として鉛を使用していたことから、
鉛浴から発生したダストが飛散し周辺の土壌に付着したものと考えられます。 |
(4)六価クロム(環境基準:溶出量0.05mg/l以下)対象地概況調査の結果、旧鍋修理場エリア内の4地点で環境基準を超過(環境基準の最大3倍)していたことから詳細調査を実施いたしました。
詳細調査の結果、面積約5,625m2、深度約0.5mの範囲に分布していることが確認されました。
原因として、昭和58年までこの地区ではクロム成分を含有する高温用の特殊な耐火煉瓦を使用した鍋の修理を実施しており、当該作業に関連して落下したレンガ屑が原因と思われます。 |
(5)砒素(環境基準:溶出量0.01mg/l以下、含有量参考値:50mg/kg)対象地概況調査の結果、2地点で環境基準を超過(環境基準の最大1.3倍)しておりました。
砒素については、この海岸地区の地層に自然的に含まれているもので、これらの地点では砒素が取り扱われた履歴がないことから、操業にともなうものではないと判断されます。
尚、含有量については全地点で含有量参考値以下でした。 |
(6)総水銀(環境基準:溶出量0.0005mg/l以下、含有量参考値:3mg/kg)対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
また含有量についても全地点で含有量参考値以下でした。 |
(7)セレン(環境基準:溶出量0.01mg/l以下)対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。 |
(8)ふっ素(環境基準:溶出量0.8mg/l以下)対象地概況調査の結果、19地点で環境基準を超過(環境基準の最大3.3倍)していました。
原因として、対象地は海域の浚渫土を用いた埋立地であり、一般に、海水中のふっ素濃度は土壌および地下水の環境基準よりも高いことから、今回分析結果でのふっ素の検出はこのことが原因であり、自然的な影響によるものと考えられます。 |
(9)ほう素(環境基準:溶出量1.0mg/l以下)対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。 |
(10)PCB(環境基準:溶出量 検出されないこと)対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。 |
(11)農薬類(環境基準:溶出量 1,3-ジクロロプロペン
0.002mg/l以下、チウラム 0.006mg/l以下、
シマジン0.003mg/l以下、チオベンカルブ0.02mg/l以下、有機リン 検出されないこと)
対象地概況調査の結果、1,3-ジクロロプロペン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ、有機リン全て検出されませんでした。 |
(12)揮発性有機化合物(環境基準:溶出量 ジクロロメタン 0.02mg/l以下、四塩化炭素 0.002mg/l以下、
1,2-ジクロロエタン 0.004mg/l以下、1,1-ジクロロエチレン 0.02mg/l以下、シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04mg/l以下、
1,1,1-トリクロロエタン 1mg/l以下、1,1,2-トリクロロエタン 0.006mg/l以下、トリクロロエチレン
0.03mg/l以下、テトラクロロエチレン 0.01mg/l以下、ベンゼン 0.01mg/l以下、1,3-ジクロロプロペン
0.002mg/l以下)
対象地概況調査の結果、表層土壌ガス中に含まれる揮発性有機化合物は、全調査地点で全成分(揮発性有機化合物の11成分)について検出されませんでした。 |
(13)ダイオキシン類(環境基準:含有量 1000
pg-TEQ/g-dry以下)対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。 |