鉄鋼スラグによる浅場造成技術
浅場造成とは
  鉄鋼スラグによる浅場造成
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浅場造成とは

「浅場」は、水深10m~15m以浅の周年冠水している浅海域を指し、藻場や岩礁なども含まれます。浅場は、以下の機能を持っています。
 ①光が届く範囲の砂地・岩礁における珪藻、海藻、海草(うみくさ)類の生息場
 ②魚類の蝟集・稚魚等の生育場の形成、アサリ・ゴカイ等の底棲生物棲息場
 ③生物の生産活動、漁獲による海水・底質浄化(有機物除去)
上記に加え、(人工的な)浅場造成では、覆砂材で海底の有機物(ヘドロ等)に蓋をすることにより,富栄養化の原因の栄養塩や青潮の原因となる硫化水素の溶出抑制などの環境修復効果も期待されます。
鉄鋼スラグによる浅場造成

従来の天然砂や石を用いる浅場造成法は、環境修復のための天然資源採取による、新たな自然破壊を伴うことが懸念されます。「鉄鋼スラグによる浅場造成」は、天然資源を用いず、リサイクル資材(鉄鋼スラグ)を用いて沿岸開発などにより悪化した沿岸環境を修復することを特徴としています。

 
鉄鋼スラグ製品による海域環境修復例 マリンブロックへ マリンストーンへ

 

実施例紹介

 広島県因島にて、浅場モデルの造成を広島県の補助事業として実施し、2002年3月に完工しました。本工事においてはJFE西日本製鉄所福山地区にて製造した【マリンストーン潜堤材】(5000トン)およびマリンブロック20個が使用されています。
 2005年3月現在までの3年間にわたる調査において、浅場に魚類が蝟集し、マリンブロックには大型褐藻であるホンダワラ類など多種の海藻が繁茂するなど良好な結果が得られ、浅場造成材としての鉄鋼スラグの有用性が示されています。
 
ホンダワラ 着生した海草類 マリンブロックとイシダイ
マリンブロックに繁茂したホンダワラが水面にまで伸びてたなびいている マリンブロックを覆うように着生
するホンダワラ等の海藻
マリンブロックとイシダイ
 
「マリンブロック」「マリンストーン」はJFEスチールの登録商標です。
技術論文・報告
広島県因島における浅場造成試験(鉄鋼スラグを用いた沿岸環境改善 第2報)
    宮田康人、沼田哲始、高橋達人、豊田惠聖、佐藤義夫:第3回海環境と沿岸環境修復に関するシンポジウム 発表論文集、153-158、2004
     
トピックス
鉄鋼スラグを活用した実海域における海域環境改善試験の実施について [2002/03/27]
     
    旧NKKの過去のプレスリリースにそのままリンクしています。 2003年4月事業統合により連絡先が変わっていますので、この件に関する問い合わせは以下にお願い致します。
    ⇒JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL:03-3597-3166