60回の記念大会となった中国実業団対抗駅伝競走大会。この大会は元日に開催される全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)の中国地区予選会でもあり、『駅伝のまち』世羅を舞台に、11チーム(オープン出場1チーム含む)が熱戦を繰り広げました。
1区(12.5km)斉藤は、序盤から4チームで形成された先頭集団につけ、5.5km付近の登り坂でマツダの延藤選手が仕掛けるとすかさず追いかけ、マッチレースになりました。斉藤は、一時は延藤選手に離されましたが、残り2kmを切り再び並ぶ粘りを見せ、トップマツダと4秒差の2位で中継。3位中電工とは24秒差、4位中国電力とは51秒差をつけ、チーム区間新をマークし好走しました。2区(7.2km)のダンはマツダをすぐに捕えトップに立ちましたが、5.7km付近で中電工のクルガト選手に追い抜かれ、トップ中電工と16秒差の2位になりました。3位マツダとは47秒差、4位中国電力とは1分42秒差と後続は大きく引き離しました。
アップダウンが続く前半のエース区間3区(11.6km)には、2年連続で上坂を起用。序盤は前方を走る中電工の相葉選手の背中を冷静に追いかけ、徐々にその差を詰めていきました。そして8.2km付近で追いつくとさらにギアをあげ、中電工に16秒差をつけトップで中継所に飛び込み、区間賞も獲得しました。当部選手の3区での区間賞は9年ぶりとなりました。
4区(9.0km)川平は「リードを広げるには行くしかない!」と序盤からハイペースではいると、その勢いは距離を重ねても衰えることはなく、見事、区間新記録をマークし、区間賞を獲得しました。川平の快走がレースの流れを引き寄せました。続く5区(9.0km)は、ロードに強い岩田がその力を存分に発揮し、5km過ぎからの登り坂も軽快な足取りで駆け上がり区間賞の走りで後続をさらに引き離しました。3区間連続区間賞により5区終了時点で、2位中電工に1分35秒差、3位マツダに2分41秒差、4位中国電力に2分50秒差をつけました。
6区(19.0km)の最長区間には、ルーキーの岩崎を抜擢。中電工は二岡選手、マツダは山本選手、中国電力は岡本選手と日本を代表するマラソンランナーを起用し、後方から猛追してきました。岩崎は15.8km付近で二岡選手に抜かれ、2位に後退しましたが長丁場を走り抜きアンカーにたすきを託しました。7区(12.5km)風岡の追い上げに期待がかかりましたが、うまくペースをつかむことができず、中国電力とマツダにかわされ、4位でゴールしました。順位は昨年よりも1つ下がりましたが、中盤から後半区間にかけて先頭でレースの主導権を握れたことは、若手選手が多い当部にとっては大きな収穫となりました。この結果、3年連続45回目のニューイヤー駅伝出場が決定しました。
総合成績は、中電工が中国実業団駅伝出場30年目にして初優勝を手にし、2位に中国電力、3位にはマツダ、5位に武田薬品がはいり、ニューイヤー駅伝の出場権を獲得しました。
大会当日は、応援自粛にご協力いただき、テレビや駅伝速報等での応援をありがとうございました。ニューイヤー駅伝では、10位台を目標にさらにチーム力を上げられるよう精進してまいりますので、引き続きご支援・ご声援をよろしくお願いします!!
【区間賞】 |
3区 上坂/4区 川平(区間新)/5区 岩田 |
【チーム区間新記録】 |
1区 斉藤/ 3区 上坂/4区 川平 |