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Q&A

Q6パイプとチューブの違いは?
A6

管状の製品について、あるものについてはパイプ( Pipe )、またあるものについてはチューブ( Tube )といわれていて、その呼び方について日本においては明確な区別がないようです。
しかしガスパイプ、ボイラチューブ、ラインパイプ等と鋼管類の用途により種々呼ばれているし、また自動車、自転車のタイヤの中にあるチューブ、喫煙用具のパイプ等と日常使用するものにおいてもいろいろの呼び方があるようです。
しかしこれ等の語源は英語であって日本語、ドイツ語にはパイプとチューブの区別はありません。英語においては上に述べたように一応区別をしていると考えられます。この点で鋼管類を対象とした場合に米国におけるこれ等の解釈の一つについて参考のために以下にお話しいたします。 管を配管する場合に管と管を接続するには管の外径が一定の整理された寸法に規定されていて、かつ普及していないと配管を行う場合に不具合を生ずるわけです。これ等の寸法的に標準化された管をパイプと呼んだそうです。歴史的には当初は内径に規準をおいて流体の流性、圧力等に考慮を払って管の寸法を定めるようですが、使用範囲が拡大して種々の肉厚を必要とするようになった場合に、外径は一定化せざるを得ないので内径は呼称寸法とかけはなれた状態になっているのです。
1 例を米国の ASTM 規格によると表のようになっています。

表 8吋パイプの標準寸法

管の呼称寸法(吋) 外径(mm) スケジュール 肉厚(mm) 内径(mm)
8 219.1 S20 6.35 206.40
8 219.1 S40 STD 8.18 202.74
8 219.1 S80 xS 12.70 193.70
8 219.1 xxS 22.22 174.66

すなわち内径の 8 吋( 203.2mm )に近いものはスケジュール 40 であって他は近似内径ということになります。
チューブはこれに対して注文製造とするものとして外径と肉厚、内径と肉厚、外径と内径等のどれかを指定して注文がなされるものと考えています。
すなわち用途によって管を連続的に接続しないで使用する所、装置の機能を寸法に重点をおいて設計するような場合等においてはこの範囲になると思います。この考え方から ASTM では配管と称せられるものはすべて標準化された外径と肉厚をもっており、これをパイプといっており、ボイラ、熱交換器のような使用方法の場合にはチューブといっているようです。

※おことわり
本資料は、一般的な情報の提供を目的とするもので、設計用のマニュアルではありません。本資料の情報は、必ずしも保証を意味するものではありませんので、本資料に掲載されている情報の誤った使用、または不適切な使用法等によって生じた損害につきましては、責任を負いかねます。また、内容は予告無しに変更されることがあります。