ニュースリリース
JFEスチール株式会社
大規模製鉄所基幹システムがオープン環境へ完全移行
~東日本製鉄所(京浜地区)におけるDX推進~
当社はこのたび、JFEシステムズ株式会社(本社:東京都港区、社長:大木哲夫)およびTIS株式会社(本店:東京都新宿区、社長:岡本安史)の支援のもと、東日本製鉄所(京浜地区)基幹システムをメインフレーム(IBM製)からオープン環境に完全移行しました。
当社は、各製鉄所・製造所の基幹システム刷新を各地区並行して推進しており、既に仙台製造所、知多製造所、西日本製鉄所(倉敷地区)をオープン化しています。京浜地区においては約3,400万STEPもの大規模システムを本年8月に一括で移行し、2年5か月の短工期で基幹システムの刷新が完了しました。なお、これにより全製鉄所・製造所基幹システムの7割のオープン化が完了しました。
当社製造部門の基幹システム刷新では汎用的なパッケージ適用ではなく、長年にわたる独自の製造技術が蓄積されたシステムの価値を重視しています。業務の取捨選択を行ったうえで残すべき業務ロジックは活用しつつ、レガシー言語からオープン言語に変換、プラットフォームは最新のクラウド環境へ移行します。社内でのノウハウ蓄積により、全社完全オープン化に向けて各地区とも順調に進捗しており、2025年度末完了を目指して引き続きシステムリフレッシュを進めてまいります。
当社は今後とも、革新的な生産性向上および安定操業の実現を目指し、豊富に蓄積したデータ資産を最新のデータサイエンス・AI等を通じて積極的に活用していくことで、企業価値のさらなる向上に努めていきます。また、国難ともいえる『2025年の崖(※)』問題をはじめとして、システム刷新に課題を持つ製造業を中心とする企業に対して、システム刷新のノウハウ提供などによる支援も引き続き実行していきます。
※ 2025年の崖…経済産業省が2018年に発表したDXレポートにおいて、既存のITシステムの複雑化・老朽化・ブラックボックス化、システム運用・更新に携わるIT人材不足やサポート終了等により、2025年以降最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があると指摘されている。
<京浜地区システムリフレッシュ概要>
| 着工 | : | 2023年4月 |
| 完工 | : | 2025年8月 |
| 従来システム | : | プログラミング言語 PL/I 、COBOL、アセンブラ システム規模 約3400万STEP |
| 新システム | : | プログラミング言語 Java |
東日本製鉄所(京浜地区)全景
【関連URL】
製造拠点初の基幹システムオープン環境への完全移行 ~仙台製造所におけるDX推進~
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2022/11/221107.html
基幹システム刷新ノウハウの提供によるシステム刷新遂行支援を開始
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2024/11/241125.html
JFEソリューションビジネス 基幹システム推進遂行支援
https://www.jfe-steel.co.jp/products/solution/data-science/33-core-system.html
TIS株式会社 JFEスチール仙台製造所基幹システムオープン化事例
https://www.tis.jp/special/xenlonmovie/
| JFEスチール株式会社 | 総務部広報室 | TEL 03(3597)3166 |




