2024年11月25日
JFEスチール株式会社

基幹システム刷新ノウハウの提供によるシステム刷新遂行支援を開始

当社は、これまで本社および仙台製造所で基幹システムの刷新を完了させ、西日本製鉄所（倉敷地区）においても過半の刷新を実現しています。また、他製造拠点における刷新も順調に進捗しており、2025年度末までの全社での刷新完了を目指していますが、このたび、当社は基幹システムの刷新を計画する国内のお客様に対し、当社がこれまで培った経験とノウハウに基づくソリューションの提供を開始しました。

経済産業省が2018年に発表した「DXレポート ～ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開～」(※)において、レガシー基幹システムを運用する多くの企業におけるシステムの老朽化や肥大化、複雑化等により、データ活用の遅れやシステム保守費用の増加を招き、DX推進の遅れとそれに伴う経済損失を生じさせる可能性が指摘されています。

このような課題に対し、レガシー基幹システムを運用する企業ではDXを進めていく上でシステム刷新が急務となっており、当社も社内の基幹システムの刷新・オープン環境への移行を推進しています。当社がもつ大規模一貫製鉄所では、原料の荷揚げ・貯蔵から製銑、製鋼、圧延などの製造工程を経て、最終製品として出荷するまでの一連の多くの設備が広大な敷地に配置されており、このようなオープン環境への移行には現行システムの一時的な停止が伴いますが、当社では各工程での長時間停止を避け、限られた時間内での本番環境への移行を実現しています。

この膨大なシステム資産の刷新作業における経験・蓄積されたノウハウを活用し、システム刷新に課題を持つ製造業を中心とするお客様に対し、脱レガシーの手法や計画・予算などの方向性策定、現状分析や開発段階・新旧システム比較評価判定などの助言を行い、プロジェクト・マネージメント・オフィス（PMO）機能を支援します。

【図．システム刷新　プロジェクト遂行支援サービス概要】

当社は豊富に蓄積したデータ資産を最新のデータサイエンス・AI等を通じて積極的に活用していくことで企業価値のさらなる向上に努めるとともに、自社技術や操業改善ノウハウを活用してお客様にソリューションを提供するビジネス「JFE Resolus^™（レゾラス）」の展開を通じてお客様とともに発展してまいります。

（※）2025年の崖…経済産業省が2018年に発表したDXレポートにおいて、既存のITシステムの複雑化・老朽化・ブラックボックス化、システム運用・更新に携わるIT人材不足やサポート終了等により、2025年以降最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があると指摘されている。

【関連URL】
・本社基幹システムをオープン環境に完全移行
　～DX推進の基盤となるITプラットフォームの構造改革を推進～
　https://www.jfe-steel.co.jp/release/2022/03/220315.html
・製造拠点初の基幹システムオープン環境への完全移行
　～仙台製造所におけるDX推進～
　https://www.jfe-steel.co.jp/release/2022/11/221107.html
・大規模一貫製鉄所基幹システムの過半がオープン環境へ移行
　～西日本製鉄所(倉敷地区)におけるDX推進～
　https://www.jfe-steel.co.jp/release/2024/09/240905.html
・ソリューションビジネスのウェブサイトならびにQRコード
　https://www.jfe-steel.co.jp/products/solution/index.html