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クロム系ステンレスとは

ステンレス鋼はなぜ「錆びにくい」?

ステンレス鋼に含有されているクロム(Cr)が鉄(Fe)より先に酸素と結びつき、「不動態皮膜」と呼ばれる自己再生可能な薄い(1nm~3nm程度)保護酸化皮膜を表層に形成。
この不動態皮膜が外部の腐食要因から素地を守っています。

ステンレス鋼の定義
「 鉄(Fe)を主成分(50%以上)とし、クロム(Cr)を10.5%以上含む合金鋼 」

含まれているクロムの量に比例して、磁性に関係なく、耐食性はUP!

JFEスチールはクロム系ステンレス鋼の専門メーカーです

ステンレス鋼は、含有する主要元素によって「クロム系」と「ニッケル系」に大別され、さらにその金属組織からクロム系は「マルテンサイト系」と「フェライト系」に分類されます。
JFEスチールは、ステンレス薄鋼板では世界で唯一のクロム系(フェライト系)ステンレス鋼に特化した一貫ステンレス鋼メーカーです。

クロムくん

クロムくん
クロム系
(400系)
ニッケル系
(300系)
金属組織 フェライト系 マルテンサイト系 オーステナイト系 オーステナイト・フェライト系
成 分 18%クロム 13%クロム 18%クロム
-8%ニッケル
23~25%クロム
-6%~7%ニッケル
-3%モリブデン
Ni添加 なし なし あり あり
磁 性 あり あり なし なし

※ニッケル系でも加工方法によっては磁性を持つ場合があります。

種類別の特長・用途
フェライト系
成形加工性と耐食性に優れ、溶接性も良好です。
代表的な鋼種:JFE443CT(SUS443J1)、 JFE430CuN(SUS430J1L)、
JFE430XT、 SUS430
主な用途:厨房用品、建築内装、自動車部品、ガス・電気器具部品など
マルテンサイト系
焼入れにより硬化するため、成分と熱処理条件を変えることで広範囲の性質が得られます。
代表的な鋼種:SUS403、SUS410
主な用途:高強度、耐食・耐熱性が必要な機械構造用部品(タービンブレード、ポンプ、シャフト、ノズル)など
ニッケル系

オーステナイト系
一般に延性・靭性に富み、深絞り・曲げ加工など冷間加工性が良く溶接性も優れています。
代表的な鋼種: SUS304(18クロム-8ニッケル)
主な用途:家庭用品、建築用、食品工業、原子力発電など
 ※JFEスチールではステンレス厚鋼板にてオーステナイト系のJIS規格製品を取り扱っています。
オーステナイト・フェライト系
オーステナイトとフェライトの二つの金属組織(二相)をもつステンレスで、耐海水性、耐応力腐食割れ性、強度に優れています。
代表的な鋼種: SUS329J1
主な用途   :海水用復水器、熱交換器、化学プラント用装置など

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需要が高まるクロム系ステンレス

以上のようにステンレス鋼にはさまざまな種類がありますが、中でも腐食に強いため、最も広く使われているのが、SUS304(18クロム-8ニッケル)や、SUS443J1(JFE443CT)と呼ばれるステンレス鋼です。しかし近年、世界的な需要の高まりからニッケルやモリブデンの価格が高騰し、ステンレス鋼の価格にも大きく影響しています。そこで注目されているのがニッケルやモリブデンを添加しないクロム系ステンレスです。自動車をはじめとするさまざまな分野で需要がどんどん高まっています。

クロムくん

クロム系ステンレスのメリット

  • ニッケル系に比べてコストパフォーマンスに優れ、価格が安定しています。
  • 熱伝導性が高く熱膨張が少ないため、ひずみにくいです。
  • 磁性があるためハンドリング性に優れています。

時代のニーズに独自技術で応えるJFE

クロムくん

JFEスチールは、ステンレス鋼製造のパイオニアとして50年以上の豊富な経験に培われた独自の技術とノウハウにより、クロム系ステンレスの特性を活かしたさまざまな鋼種を開発しています。

ニッケル・モリブデンフリーでSUS304と同等の耐食性を有する
JFE443CT(SUS443J1)

耐食性、耐摩耗性、硬度に優れた
高級刃物用ステンレス
EN1.4116

高耐酸化性のメタルハニカム用箔材
JFE20-5USR

他にもお客様にご満足いただけるクロム系ステンレス鋼を豊富にラインナップしています。