ニュースリリース
JFEスチール株式会社
山口県岩国市神東地先において造成した藻場が
環境省「自然共生サイト」の認定を取得
~鉄鋼スラグ製品を活用した生物多様性の保全への貢献~
当社と、神代漁業協同組合、独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校、岩国市の4者が連携して、山口県岩国市神東地先において造成した藻場(3.4ha)が、このたび環境省「自然共生サイト※1」の認定を取得しました。
本取り組みでは、2013年より鉄鋼スラグ製品「マリンストーン®」を活用した海藻藻場の創出と、周辺海域の継続的なモニタリング調査などを実施してきました。その成果として、海藻・海草の着生や有用魚類の増加などにより生物多様性を向上させたことやブルーカーボン※2を生み出したこと、造成藻場を環境啓発や教育・研究の場として活用したことなどが評価され、このたび実海域において当社初の認定取得に至りました。
当社は、今後もカーボンニュートラル社会の実現や生物多様性に寄与する環境に配慮した鉄鋼スラグ製品の開発と活用に注力し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【認定内容】
・サイト名:岩国市神東地先の人工海藻藻場
・申請者:神代漁業協同組合/宇部工業高等専門学校/JFEスチール株式会社/(山口県)岩国市
【プロジェクト概要】
・正式名称:岩国市神東地先におけるリサイクル資材を活用した藻場・生態系の創出プロジェクト
・プロジェクト実施場所は山口県岩国市神東地先であり、2013年~2018年にリサイクル資材である鉄鋼スラグ製品を用いて約3.6ヘクタールの岩礁性藻場生育基盤を造成。
・創出した海藻藻場の岸側の海域において、静穏度が高まることによる海草生育環境条件の向上により、海草藻場の範囲が拡大。
【プロジェクトの成果】
・藻場の形成によって有用魚類が集まってくることで、水産資源回復に寄与。
・市民の環境啓発や教育の場として活用。
・海藻および海草藻場の創出・拡大によって、CO2吸収量が6年間で81.4tと算定され、「Jブルークレジット®」として認証を取得。
・産官学連携で生態系保全に取り組んでいることが評価され、「第32回地球環境大賞」の「農林水産大臣賞」を受賞。
※1「自然共生サイト」は、環境省が目標とする30by30(2030年までに、陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標)の達成に向けた施策の一環で、民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定するもの。
※2 生育した海藻などによって固定される二酸化炭素。
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| 山口県岩国市神東地先の造成藻場 | 自然共生サイト ロゴ |
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| 人工海藻藻場の様子 | 人工海藻藻場岸側の海草藻場の様子 |
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| 海藻藻場に蝟集するメバル | 宇部工業高等専門学校生の研究活動 (宇部工業高等専門学校提供) |
【関連URL】
・「第32回地球環境大賞 農林水産大臣賞」を受賞~岩国市神東地先におけるリサイクル資材を活用した藻場・生態系の創出プロジェクト~
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2024/04/240405-2.html
・山口県岩国市の海域で鉄鋼スラグ製品を活用した藻場造成事業が「Jブルークレジット®」認証を取得
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2023/01/230110.html
| JFEスチール株式会社 | 総務部広報室 | TEL 03(3597)3166 |










