ニュースリリース
JFEスチール株式会社

グリーン鋼材「JGreeX®」を全量使用したドライバルク船の1船目が進水
当社のグリーン鋼材「JGreeX®」(※1)を使用して建造されたドライバルク船(※2)について、このたび(2024年6月5日)、檜垣造船株式会社(本社:愛媛県今治市、代表取締役社長:檜垣宏彰、以下「檜垣造船」)の本社工場にて命名・進水式が行われ、「BRIGHT QUEEN」と命名されました。今回建造に使用された鋼材(※3)は全て「JGreeX®」であり、グリーン鋼材のみを使用した船舶は世界初(※4)となります。
当船は、海運会社であるNYKバルク・プロジェクト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:須田雅志、以下「NBP」)が、檜垣造船に建造を発注し、「JGreeX®」の採用を決定していたドライバルク船2隻のうちの1隻目となります。
さらに、NBPが新たに建造発注するドライバルク船2隻においても鋼材の全てに「JGreeX®」が採用される予定となっており、ドライバルク船への「JGreeX®」の採用は合計5社、9隻(図1)に拡大します。「JGreeX®」の納入数量は、当初予定より12千トン増え、合計で36千トン程度となる見通しです。
また、当船は今回、一般財団法人日本海事協会の「環境ガイドライン」(※5)による船体構造などへのグリーン鋼材使用を示す記号「a-EA(GRS)」(※6)が船級符号に世界で初めて付記される予定です。
当社と海運会社各社は共同でCO2削減価値をサプライチェーン全体で負担し社会分配する新たなビジネスモデルを世界に先駆け構築しており、本件はその取り組みの一環となります。
当社は、今後もさまざまな低炭素化技術や省エネ・高効率化技術の適用拡大により、CO2排出量削減を実現するとともに、「JGreeX®」の販売拡大により社会全体の脱炭素化に貢献してまいります。
※1:当社のCO2排出削減技術により創出した削減量を「マスバランス方式」を適用して任意の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出量を大幅に削減した鉄鋼製品
※2:乾貨物を大量に輸送する貨物船
※3:造船会社が直接購入する鋼材
※4:当社調べ
※5:(一財)日本海事協会 2024/2/15 プレスリリース
「環境ガイドライン(第4.1版)」を発行 ~グリーン鋼材およびマイクロプラスチック回収装置に関わるノーテーションを追加~
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=10943&=press_release
※6:Advanced Environmental Awareness(GRS)の略、本年9月ごろの就航時に取得予定
(図1)ドライバルク船 「JGreeX®」採用状況
海運会社 | 状況 | 関連プレスリリース | |
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1 | NYKバルク・プロジェクト | 2024/6進水 | 【2023/6/20】 グリーン鋼材「JGreeX™」のドライバルク船への一斉採用決定について(https://www.jfe-steel.co.jp/release/2023/06/230620-2.html) |
2 | NYKバルク・プロジェクト | - | |
3 | 商船三井ドライバルク | - | |
4 | 東興海運 | - | |
5 | 川崎汽船 | - | 【2023/12/20】 大型バルク船等へのグリーン鋼材「JGreeX®」採用決定について~海運各社とのCO2削減価値の社会分配モデルの拡大~(https://www.jfe-steel.co.jp/release/2023/12/231220.html) |
6 | 第一中央 | - | |
7 | 第一中央 | - | |
8 | NYKバルク・プロジェクト | - | 今回、「JGreeX®」の採用予定を公表 |
9 | NYKバルク・プロジェクト | - |
【進水式の様子】

JFEスチール(株) | 総務部広報室 | TEL 03(3597)3845 |