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JFEスチール株式会社

「薄物耐疲労鋼(AFD)」が2023年日経優秀製品・サービス賞」を受賞

当社はこのたび、疲労損傷への耐久性を高めた薄物耐疲労鋼(商品名:『AFD®』鋼※1 以下、AFD鋼)開発の成果が認められ、日本経済新聞社主催の「2023年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞」を受賞しました。「日経優秀製品・サービス賞」は毎年1回、特に優れた新製品・新サービスを表彰するものです。本年2月2日にホテルオークラ東京 プレステージタワー(東京・港区)で表彰式が行われました。

 

1.受賞件名
「薄物耐疲労鋼(AFD)」

2.受賞者
JFEスチール株式会社

3.受賞概要
長期間にわたって使用される鋼構造物は、老朽化に伴うメンテナンスコストや更新コストの低減が求められています。特に、橋梁は薄肉部材が多いことから、自動車等の交通荷重により疲労き裂が発生する場合があり、点検や補修までの期間において、き裂が進展するリスクがありました。AFD鋼は一般鋼の製品寿命と比較して約2倍に改善する結果が得られており(図1)、疲労き裂が発生しやすい12mm未満の薄肉部材へ適用が可能となるため、部材の長寿命化に伴うライフサイクルコストが低減でき、鋼構造物の耐久性向上の実現につながります。 本製品は、2020年3月に稼働した東日本製鉄所(京浜地区)厚板工場の高度な冷却制御機能を特徴とする『Super-RQ』を活用した製造により、従来の厚板と同等の機械的性質を維持しつつ、一般鋼と比べて疲労損傷への耐久性を高めた鋼板において最小板厚9mmまでの商品化を達成しました。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にも登録(KT-220231-A)されています。 薄物AFD鋼は、既に橋梁への採用が決定しており、今後は船舶・建設機械・産業機械等にも適用を広げ、鋼構造物のさらなる耐久性、安全性、経済性の向上に寄与することを通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

※1 AFD : Anti-Fatigue-Damageの略。疲労損傷への耐久性を高めた鋼板。

 

【写真】2024年2月2日の表彰式にて

【写真】2024年2月2日の表彰式にて

(左より)厚板セクター部長 平田 直人、
代表取締役社長 北野 嘉久、
スチール研究所構造材料研究部 兵藤 義浩

 

【図1】 AFD鋼の疲労き裂伝播寿命延長効果

【図1】 AFD鋼の疲労き裂伝播寿命延長効果
 

【関連URL】

橋梁の安全性向上に貢献する鋼構造物用の薄物耐疲労鋼を開発

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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