ニュースリリース
JFEスチール株式会社
鉄鋼スラグ製品を活用した干潟にて「Jブルークレジット」認証を取得
~再生資源の用途拡大による多面的環境価値の創出~
当社は、国立大学法人広島大学(所在地:広島県東広島市、以下、「広島大学」)、中国電力株式会社(所在地:広島県広島市、以下、「中国電力」)および福山市と共同で「福山港内港における再生資源による干潟づくり」プロジェクトに参画しています。本プロジェクトでは、干潟部に着生する微細藻類により取り込まれた炭素吸収量を算定しており、このたび、2023年2月から2024年1月までの炭素吸収量の算定値17.6 t-CO2が国土交通省認可の技術研究組合である「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合」*1が運営する「Jブルークレジット」*2の認証を受けました。当社が「Jブルークレジット」の認証を受けるのは2件目であり、鉄鋼スラグ製品の用途拡大により、CO2の吸収に加え、水質浄化や生物多様性の向上などの多面的な環境価値の創出に貢献しています。
近年、海洋で生息する生物によって吸収・固定される炭素であるブルーカーボンは新しい炭素吸収源として大きな注目を集めています。当社は、鉄鋼スラグ製品による藻場や干潟の創出、藻場・干潟全体の炭素吸収量の算定に取り組んでおり、その一環として本プロジェクトへ参画しています。
当社は、今後ともカーボンニュートラル社会の実現に寄与するエコプロダクトの開発に注力し、社会全体のCO2排出量削減に寄与していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【認証内容】
| 申請者 | : | 広島大学、中国電力、JFEスチール、福山市 |
| プロジェクト名 | : | 福山港内港における再生資源による干潟づくり |
| 対象期間 | : | 2023年2月1日~2024年1月31日(1ヵ年) |
| 認証された吸収量 | : | 17.6t-CO2 |
【プロジェクトの概要】
福山港内港は、ヘドロの堆積による環境悪化(スカム*3・悪臭)が問題となっていました。その対策として、再生資源(鉄鋼スラグ製品「マリンストーン®」および中国電力製石炭灰造粒物)を用いた干潟を創出する「底質改善事業」を実施し、いずれの再生資源で創出した干潟においても施工後の継続的な状況確認や調査研究を通じて、環境改善効果が確認されています。
【プロジェクトの特徴・ポイント】
底質改善事業後のモニタリングによって、スカムの発生や悪臭の大幅な改善が確認されたことに加え、周辺環境が改善されたことで、チヌやハゼ、ボラ等の魚類、ウミウシ等の底生生物、サギ類等の鳥類の飛来など、施工前には全く確認されなかった様々な生き物が確認されています。併せて、干潟部ではCO2吸収機能を有する微細藻類が豊富に確認されています。

事業実施前と実施後の福山港内港の外観

3月19日に開催された認証式の風景
(左より)
中国電力株式会社 エネルギア総合研究所(土木) マネージャー 坪田 裕至 様
中国電力株式会社 電源事業本部(石炭灰有効活用グループ) マネージャー 池田 陵志 様
中国電力株式会社 電源事業本部(電源土木) 部長 清水 雄一 様
ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 理事長 桑江 朝比呂 様
当社 スラグ事業推進センター 宮田 康人
当社 スラグ事業推進センター 岩井 健太郎
中国電力株式会社 電源事業本部(石炭灰有効活用グループ) 担当 平川 凌士 様
*1 海洋の保全、再生、そして活用などブルーエコノミー事業の活性化を図ることを目的とした技術(方法論)の研究開発を、異なる分野と立場の研究者、技術者、実務家らが密に連携して実施するために設立されました。略称「JBE」。
https://www.blueeconomy.jp/
*2 「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合が発行・販売しているブルーカーボン・クレジット」です。
https://www.blueeconomy.jp/credit/
*3 水処理施設の水面に浮上した、油脂、微細な固形物、浮遊性の汚泥などが集まってできた膜状または塊状の浮遊物の総称。
【関連URL】
令和7年度(2025年度)第2回Jブルークレジット®認証・発行について
https://www.blueeconomy.jp/archives/2025-2-jbc-register/#9
| JFEスチール株式会社 | 総務部広報室 | TEL 03(3597)3166 |




