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JFEスチール株式会社

第72回(令和7年度)大河内記念技術賞を受賞
~自動車の軽量化に貢献する高加工性高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の開発~

このたび、当社の開発した高加工性高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板が、(公財)大河内記念会(理事長:三島 良直氏 東京科学大学名誉教授)より、第72回(令和7年度)大河内記念技術賞を受賞しました。大河内記念技術賞は、生産工学および生産技術の上で優れた独創的研究成果をあげ、学術の進歩と産業の発展に多大な貢献をした業績に与えられるものです。贈賞式は、3月24日に日本工業倶楽部会館(東京・丸の内)にて行われる予定です。

 

1.受賞件名:

「自動車の軽量化に貢献する高加工性高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の開発」

 

2.受賞者:

中垣内 達也 スチール研究所 薄板研究部 グループリーダー

牧水 洋一  スチール研究所 表面処理研究部 グループリーダー

武田 玄太郎 スチール研究所 研究企画部 主査

櫻井 理孝  西日本製鉄所(福山地区) 薄板商品技術部 主査

菊池 健夫  西日本製鉄所(福山地区) 第1冷延部溶融亜鉛鍍金工場 工場長

 

3.開発の概要:

このたび受賞した「自動車用高加工性高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板」は、従来に無い高いレベルの加工性と衝突エネルギー吸収特性を有し、自動車の軽量化および衝突安全性の向上に寄与する980MPa級合金化溶融亜鉛めっき(GA)鋼板です。世界的なカーボンニュートラル化への動きに対応するため、自動車走行時のCO2排出量の削減を目的とした高強度鋼板適用による自動車車体軽量化の動きが加速しています。さらに、車両の長寿命化を目的とした防錆性向上の必要性も合わせて、高強度GA鋼板のニーズが高まっています。一般に高強度化により鋼板の加工性が低下しプレス加工時に破断が生じやすくなります。さらに、自動車の衝突時には自動車部材が変形することで衝突エネルギーが吸収され乗員が保護されますが、従来の980MPa級GA鋼板では衝突変形時に破断が生じ、十分なエネルギー吸収特性が得られないことが高強度化の課題となっていました。

 

このような課題に対し当社は、鋼板の高延性化には有効ですが表面品質の観点から従来のGA鋼板では添加が困難だったケイ素(Si)の積極活用を目的に、CGL*1炉内の雰囲気制御によりSiを鋼板内部に酸化物として閉じ込めて無害化する表面制御技術を開発しました。さらに、CGL焼鈍プロセスにおいて、従来には無かった加熱・冷却のヒートパターン制御を適用することにより、伸びと伸びフランジ性*2を両立する高い加工性および衝突エネルギー吸収特性の向上を達成しました。この技術を活用し、衝突エネルギー吸収特性に優れる980MPa級高加工性高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を開発しました。今後、大幅な拡大が予想される自動車の電動化に対しても本開発鋼は有用であり、エネルギー吸収部材やバッテリーの周辺部材でのさらなる適用拡大が予想されています。

 

当社は、本開発技術を用いて高加工性高強度鋼板「JEFORMA®*3」のシリーズ化も行い、今後もお客様のニーズに合った様々な製品と利用技術を開発・提案し、自動車車体の軽量化によるCO2排出量削減と高性能化による安全で環境にやさしい自動車の開発に寄与していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

*1 GA鋼板を製造する連続溶融亜鉛めっきライン(Continuous Galvannealing Line)。

*2 鋼板の端面(フランジと呼ばれる端の部分)の変形能を指す。伸びフランジ性は、打抜き穴を円錐状の工具で押し広げて、初期径に対してどこまで広げられるかを穴広げ率で数値評価する。

*3 JFE Excellent FORMAbility。

 

【図】JEFORMA®について

JEFORMAについて
 

【関連URL】
高加工性高強度鋼板を『JEFORMA®』としてシリーズ化
~国内業界初の自動車用ハイテンシリーズ~
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2017/04/170424.html

ねがう未来に、鉄で応える。
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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