ニュースリリース
JFEスチール株式会社
JFEスチール特許表彰について
当社は、2025年度のJFEスチール特許表彰の受賞特許を決定し、12月1日に表彰式を行いました。
JFEスチール特許表彰は、優れた特許を発明した発明者を表彰することによって、より良い発明の創出を促進することを目的に、2018年4月に制定した社内表彰制度であり、今回が第8回の表彰です。年1回、社内発明者から応募された登録特許の中から、特許として優れ(独創性・先駆性・独占性・排他性)、さらに事業への貢献度および社会的評価が高いと認められる特許を選出し、その特許の発明者を表彰します。加えて、各発明者には副賞金が授与されます。
<2025年度JFEスチール特許表彰>
(1)金賞:1件
案件名:厚鋼板表層硬さ非破壊評価技術
発明者:松井 穣(元 スチール研究所CPS研究開発部、現DX企画部)、尾関 孝文、寺田 一貴、安達 健二、今仲 大輝、泉 大地、嶋村 純二
サワーガス※1輸送パイプラインに用いられる鋼管では、鋼管内面の極表層にある硬化部で硫化物応力割れ※2が発生することがあります。そのため、鋼管の素材となる厚鋼板において、極表層の硬さを全面検査したうえで、全量保証することが求められるようになり、IOGP規格※3でも規定化されています。鋼板全面の硬さは、鋼板表層の電磁気の変化から非破壊検査で評価できるものの、評価精度に課題がありました。そこでデータサイエンスを活用することで精度を高めた硬さの非破壊評価技術を開発しました。本開発技術により、サワーガス輸送パイプラインに用いられる鋼管の素材となる厚鋼板についてより正確な硬さ検査が可能となり、サワーガス輸送鋼管の安定製造に寄与しました。
(※1)サワーガス:硫化水素を含む天然ガス。
(※2)硫化物応力割れ:サワーガス環境にある鋼中に水素が流入することで鋼が劣化し、応力が加わると鋼に割れが生じる現象。硫化水素濃度、負荷応力が高い程割れやすくなる。
(※3)IOGP:International Association of Oil & Gas Producers(オイルメジャー主体の国際ガス生産者協会)。
(2)銀賞:1件 詳細省略
(3)銅賞:8件 詳細省略
(4)奨励賞:1件 詳細省略
【写真】

代表取締役社長 広瀬 政之 (前列中央)と受賞者
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