ニュースリリース
JFEスチール株式会社
建築構造用高強度780N/mm2級鋼材向け外ダイアフラム工法が
「TODA BUILDING」に採用
当社の建築構造用高強度780N/mm2級鋼材向け外ダイアフラム工法(※1,図1)が、このたび、戸田建設株式会社(本社:東京都中央区京橋1-7-1、代表取締役社長:大谷 清介)の本社建替えを含む大規模開発「TODA BUILDING」に採用されました。本工法が超高層建築物の柱材に使用されるのは初めてとなります。
当社はこれまでにボックス柱用途として、780N/mm2級鋼材『HBL®630』などの高強度の建築構造用厚鋼板を開発してきました。高強度鋼は、建築物の高い耐震安全性を確保できるとともに、柱断面の小サイズ化や柱本数の集約が可能となり、大空間を実現できます。さらに、従来の鋼材に比べて鋼重低減および溶接量低減が可能であり、製作・施工等のビル建設における様々な場面でのCO2削減効果を期待できます。
当社が開発した外ダイアフラム工法では、高強度鋼を用いたボックス柱と梁の溶接施工の合理化および安定化を図るために、外ダイアフラムを柱の外側から接合し、その溶接方法には一般的に多用される炭酸ガスシールドアーク溶接(CO2溶接)を適用可能にしました。そしてダイアフラムが柱に内蔵されていないため、柱の内部にコンクリートを充填させやすいという現場施工上のメリットもあります。
また、既存の外ダイアフラム(図2)には出寸法の大きいものが一般的に使用されていましたが、本工法では、設計段階において新たに構築した接合部の剛性・耐力設計式をもとに仕様最適化を図り、板厚を増大させて出寸法を従来の半分以下に抑えています。これにより、鉄骨加工工場で製作された部材の建設現場への運搬効率や建設現場での施工性を向上させています。開発・検証は京都大学、宇都宮大学との共同研究として進め(図3)、構造実験や有限要素法解析により接合部の耐震安全性を確認しています。
外ダイアフラム工法の適用に際しては、お客様から検討資料をいただき、当社が構築した設計法・仕様に基づき、外ダイアフラムの必要板厚・出寸法を算定してご提供します。
当社は今後も、皆様の安心・安全のために国土強靭化に向けた鉄鋼商品ならびに利用技術の開発と普及に努め、さらに、お客様のさまざまなニーズにお応えできる付加価値の高い建築建材商品の開発を通して、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
【「TODA BUILDING」概要】
| 事業主体 | 戸田建設株式会社 |
| 施工者 | 戸田建設株式会社 |
| 設計 | 戸田建設株式会社一級建築士事務所 |
| 本社 | 東京都中央区京橋1-7-1 |
| 区域面積 | 約6,147m2 |
| 延床面積 | 約94,912m2 |
| 主要用途 | 事務所、集会場、美術館、展示場、物販店舗、飲食店、駐車場 他 |
| 建物高さ | 約165m |
| 階数 | 地上28階 地下3階 塔屋1階 |
| 着工/竣工 | 着工2021年8月/竣工2024年9月 |
| 関連URL | TODA BUILDING | 戸田建設 |
※1 国立大学法人京都大学、国立大学法人宇都宮大学との共同開発によって生まれた施工方法。
(参考文献)森岡宙光,大庭諒介,木下智裕:780 N/mm2級柱向け外ダイアフラム形式柱梁接合部の構造性能評価に関する研究、JFE技報,No.43,pp59-65,2019年2月
【図1】当社が開発した外ダイアフラム工法
【図2】既存の外ダイアフラム
【図3】載荷実験を実施した耐震安全性の検証設備
(a) 京都大学(十字骨組・1方向載荷)
(b) 宇都宮大学(立体十字骨組・2方向載荷)
| JFEスチール株式会社 | 総務部広報室 | TEL 03(3597)3845 |




