ニュースリリース
JFEスチール株式会社
「保田漁港におけるブルーカーボン創出実証事業に関する協定」を締結
このたびJFEスチール株式会社、千葉県、鋸南町保田漁業協同組合、鋸南町の4者は、藻場再生実証事業に関する連携協定を締結しました。この協定により、4者はブルーカーボン(※)の創出及び海洋環境の改善を通じた漁業生産性の向上を目指します。
また、本協定に基づく実証事業の取組状況等を、アリオ蘇我 1階展示スペース(千葉県千葉市中央区川崎町52-7)にて2025年6月14日(土)~22日(日)の期間に展示します。
(※)生育した海藻などによって固定される二酸化炭素
1 協定の概要
(1)締結日
2025年3月31日
(2)協定締結者
・千葉県
・JFEスチール株式会社
・鋸南町保田漁業協同組合
・鋸南町
(3)協定締結の背景
千葉県は、浅海域の岩礁や干潟が多く存在し、海藻や海草が繁茂する藻場が広がっていますが、内房海域ではここ数年で磯焼けが拡大し、外房海域でも磯焼けの兆候が確認されています。
磯焼けの原因は諸説ありますが、千葉県海域では、主に「海水温の上昇」と「食害魚による被害」が原因と考えられることから、これらの課題解決に向けた実証事業を実施します。

【写真】2025年4月30日 保田漁港にて
左から、
千葉県 環境生活部長 井上容子 様
JFEスチール スラグ企画部長 片山英治
鋸南町長 白石治和 様
保田漁業協同組合 代表理事組合長 村井繁夫 様
2 実証事業の概要
(1)実施期間
2025年4月1日~2028年3月31日 ※関係者間の合意により延長可
(2)実施場所
保田漁港周辺海域
(3)事業概要
海藻の育成に必要な鉄分を豊富に含んでいる鉄鋼スラグ製品(人工石材)に、海藻の種苗を付着させた種糸を巻き付け、海中に設置します。
磯焼けの原因と考えられる「海水温」や「食害魚」の影響を確認するため、海藻の種類、水深、食害魚対策の金網の有無といった条件を変えて複数回実施し、海藻がどのように成長するのかモニタリングしていきます。
《実証事業スケジュール》
時期 | 内容 |
2025年4~5月頃 | 種糸を作成するための母藻採取 |
2025年5~10月頃 | 種糸の育成、実証事業詳細検討 |
2025年10~12月頃 | 実海域で種苗育成を開始 (種糸を巻いた人工石材を海中に設置) |
2026年8月~ | モニタリング調査 |
3 アリオ蘇我での展示
(1)期間
2025年6月14日(土)~2025年6月22日(日)
※6月14日のみ、当社社員及び千葉県職員が展示場にて説明します。
(2)展示場所
千葉県千葉市中央区川崎町52-7 アリオ蘇我 1階展示スペース
(3)展示物
①ブルーカーボン創出実証事業の概要及び活動状況
②千葉県でのブルーカーボンの取組紹介
③JFEスチールでのブルーカーボンの取組紹介
④鉄鋼スラグ製品に着生したサンゴの展示(6月14日のみ)

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