2025年5月27日
JFEスチール株式会社

タイTCSとTCRの統合について

JFEスチール株式会社(以下、「JFEスチール」)と伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(以下、「伊藤忠丸紅鉄鋼」)とSahaviriya Steel Industries Public Co., Ltd.(以下、「SSI」)は、JFEスチールのタイにおける事業会社であるThai Coated Steel Sheet Co., Ltd. (以下、「TCS」)と、Thai Cold Rolled Steel Sheet Public Co., Ltd.(以下、「TCR」)を2025年10月1日目途に統合することを決定しました。今回の統合により、TCS・TCRの営業・マーケティング機能の一体化、向上等を中心としたシナジー効果を追求し、お客様のご要望により一層応えていきます。また、TCS・TCRの一体運営による製造実力、品質、デリバリー対応等の競争力を強化し、タイ鉄鋼市場での更なるプレゼンスの向上を図ります。

JFEスチールは、他鉄鋼メーカーに先駆けて、タイ現地鉄鋼メーカーであるSSI、および伊藤忠丸紅鉄鋼との合弁で1990年にTCSおよびTCRを設立しました。TCSは、タイ国内唯一の電気亜鉛めっき鋼板製造メーカーであり、1994年に商業生産を開始し、主に日系のOA機器、家電、自動車部品に関する需要家や、タイローカル需要家等のお客様を中心に、高品質の電気亜鉛めっき鋼板の製造・販売を手掛けており、TCRは、1997年に商業生産を開始し、日系の自動車、自動車部品、家電に関する需要家や、タイローカル需要家等のお客様を中心に高品質の冷延鋼板の製造・販売を手掛けています。

JFEスチールは、伊藤忠丸紅鉄鋼、SSIとのパートナーシップのもと、TCS及びTCRの合弁事業を通じて、現在に至るまで長きにわたり、タイ鉄鋼市場において高いプレゼンスを維持してきました。SSIの熱延鋼板、TCRの冷延鋼板、TCSの電気亜鉛めっき鋼板はそれぞれタイ鉄鋼市場のシェアがトップクラスであり、熱延鋼板から冷延鋼板、電気亜鉛めっき鋼板の下工程まで一貫した高品質鉄鋼サプライチェーンを構築しています。

なお、統合方法は、TCRを承継会社として、TCSが全事業譲渡するものであり、事業譲り受け後のTCR株主構成は変更ありません。TCSは全事業譲渡後、解散手続きを開始します。

JFEグループは、JFEグループ長期ビジョン「JFEビジョン2035」を策定し、目指す姿に向けた成長戦略推進のため、第8次中期経営計画（2025－2027年度）を策定しました。その中で、鉄鋼事業においては、海外事業拡大に向け、優位性のある技術・商品・人材を活かしてトップクラスのパートナーとのインサイダー型事業拡大を掲げています。今回のTCSとTCRの統合により、タイ国内外のサプライチェーンを強化し、更なるお客様へのサービス向上とお客様満足度の最大化に努めていきます。

【Thai Coated Steel Sheet Co., Ltd概要】

【Thai Cold Rolled Steel Sheet Public Co., Ltd.概要】