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JFEスチール株式会社

液体アンモニアタンク向け低温用鋼板 累計受注5万トン達成

当社が業界トップクラスの受注実績を誇る船舶用の液体アンモニアタンク向け低温用鋼板の受注量が、このたび累計で5万トンに達しました。

脱炭素社会実現に向けた全世界的な取り組みが進む中、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは、日本のグリーン成長戦略において火力発電燃料や船舶燃料としての利用が期待されています。アンモニアの活用にはサプライチェーンの構築が急務であり、そのためアンモニアの貯蔵用タンクの需要が高まっています。

アンモニアを貯蔵・船舶輸送する際には液化されますが、液体アンモニアは貯蔵用タンクの鋼板に応力腐食割れを引き起こすリスクがあります。当社では、このリスクに対応するため、IMO・IGCコード(※1)に準拠した日本海事協会が認定するアンモニア仕様低温用鋼(※2)の製造を2020年に開始しました。

当社では、独自のTMCP(※3)技術を適用した、多様な用途や仕様(※4)に対応できるアンモニア仕様低温用鋼を取り揃えています。また、倉敷・福山・京浜の3地区の厚板工場で製造体制を整え、造船分野の需要増に対応するとともに、エネルギーなどの新分野も含めて更なる拡販を目指してまいります。

JFEグループは「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定し、気候変動問題への対応を経営の最重要課題と位置付け、その解決に向けた取り組みを強力に推進しています。今後も当社はグリーンエネルギーの拡大に向けた取り組みを推進し、社会全体の脱炭素化に貢献してまいります。

 

(※1)International Maritime Organization(国際海事機関)、International Gas Carrier Code(液化ガスのばら積み輸送のための船舶の構造及び設備に関する国際規則)

(※2)日本海事協会 鋼船規則K編N編 KL24B-440U、KL27-440U、KL33-440U、KL37M-440Uに定められている通り、実際の降伏値が 440N/mm2 以下の細粒鋼を使用しなければならない。

(※3)Thermo Mechanical Control Process(熱加工制御)。鋼材の圧延過程において所要材質性能を確保するために、スラブ加熱~圧延~冷却の各工程の温度あるいは圧下率を厳密に管理する製造方法。規定の強度を保ちつつ、降伏値のばらつきを抑えることに有効。

(※4)大入熱溶接用やPWHT(Post Weld Heat Treatment溶接後熱処理)仕様など

 
【アンモニア混載LPG船】
アンモニア混載LPG船
 
ねがう未来に、鉄で応える。
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03(3597)3845

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