ニュースリリース
JFEスチール株式会社
「鋼材商品物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」の策定について
2024年4月からのトラック乗務員の時間外労働の改善に向けた「物流2024年問題」の対策として、国土交通省にて「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」が策定され、物流を支えるための環境整備に向けて「商慣行の見直し」「物流の効率化」「荷主・消費者の行動変容」が求められています。
鋼材輸送は重量物・長大物の輸送のため、輸送に関する制約が極めて大きく、鋼材の持続的・安定的な物流を維持する観点から「物流2024年問題」への対応として、2023年12月20日に(一社)日本鉄鋼連盟より「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」が公表されました。これを受け、当社としても鋼材輸送を将来にわたり持続可能なものとするため、発荷主事業者である当社と着荷主事業者であるお客様、実輸送を担う物流事業者の三者が連携して取り組む「鋼材商品物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」を策定しました。
【「鋼材商品物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」の概要】
(1)荷待ち・荷役作業時間の実態把握と平均2時間以内の遵守
① DXを活用し【積み】から【卸し】までの一貫で荷待ち・荷役作業時間を把握
(スマートフォンを活用した荷待ち・荷役作業時間把握ツールを24年1月より導入・運用開始)
② 積極的なデジタル・設備投資により出荷能率を向上、荷待ち・荷役作業時間を短縮
③ 納入指定時間の分散・遅れ許容範囲拡大、その他お客様との協議により【積み】、【卸し】両方の荷待ち・荷役作業時間平均2時間以内を遵守 (※)
(2)モーダルシフトの推進によるトラック輸送量の削減
① 出荷に合わせた生産・荷揃強化による海上輸送リードタイム確保
② お客様の協力を得た納入指示の前倒し(もしくは納入指示情報事前開示)による海上輸送リードタイムの確保 (※) (自動車メーカー等、一部のお客様とは取り組みを開始)
③ 長距離輸送材の船舶/鉄道輸送化の更なる拡大・推進
(3)輸送効率化に向けた取り組み
① トラック受渡条件(トラック持込乗渡し)におけるルールの再徹底に関する取り組み (※)
② 長距離輸送材のリレー輸送体制構築、高速道路活用
③ 納入ロット・積み合わせ拡大による積載量向上 (※)
④ 更なる効率運用に向けたお客様との協議 (※)
(4)非効率・非定常輸送への輸送エキストラ課金、高効率輸送のインセンティブ導入検討(運賃可視化) (※)
(5)輸送能力の可視化と安定的な輸送能力確保に向けた取り組み
① 能力確保に必要な乗務員への適正な運賃の支払い、並びにそのコストの転嫁 (※)
(※) はお客様と連携して取り組みを実施させていただきます。
上記以外の諸課題については、日本鉄鋼連盟から公表されました「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」の内容に準じて取り組んでまいります。
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