2023年12月7日
JFEスチール株式会社

JFEスチール特許表彰について

当社は、2023年度のJFEスチール特許表彰の受賞特許を決定し、12月6日に表彰式を行いました。

JFEスチール特許表彰は、優れた特許を発明した発明者を表彰することによって、より良い発明の創出を促進することを目的に、2018年4月に新たに制定した社内表彰制度であり、今回が第6回の表彰です。年1回、社内発明者から応募された登録特許の中から、特許として優れ（独創性・先駆性・独占性・排他性）、さらに事業への貢献度および社会的評価が高いと認められる特許を選出し、その特許の発明者を表彰します。加えて、各発明者には副賞金が授与されます。

＜2023年度JFEスチール特許表彰＞

（1）金賞：1件

案件名：耐LME性に優れた自動車用高成形性超ハイテン

発明者：南 秀和、川﨑 由康、他2名（スチール研究所薄板研究部）

車体軽量化と衝突安全性確保の観点から、超高強度鋼板（超ハイテン）のニーズが高まっています。一方、車体骨格部品への超ハイテンの適用には、延性、伸びフランジ性、曲げ性、スポット溶接時の液体金属脆性（LME：Liquid Metal Embrittlement）割れを抑制する耐LME性に優れた鋼板が求められます。発明者らは鋭意検討を重ねた結果、化学成分、組織、鋼中の拡散性水素量等の制御により高い成形性を有する超ハイテンを実現するとともに、『鋼板の表層粒界性質を制御したマルチスケール傾斜組織の造り込み』により耐LME性の向上が可能なことを見出しました。本発明を基に、当社では高い耐LME性と優れたプレス成形性を兼備した超ハイテンを商品化し、それらがお客様より高い評価を受けるとともに、超ハイテンの適用拡大に大きく貢献しております。

（2）銀賞：3件　詳細省略

（3）銅賞：8件　詳細省略

【写真】代表取締役社長北野(前列中央)と受賞者