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JFEスチール株式会社

連続鋳造機トラブル早期検知システム「BO-Eye」の販売を開始

当社はこのたび、独自開発した連続鋳造機で発生するブレイクアウト(Breakout以下、「BO」)を早期検知するシステム「BO-Eye」の商品化を完了し、新たなソリューション商品として販売を開始しました。

製鉄プロセス上工程の製鋼工程では、スラブ連続鋳造機(以下、「連鋳機」)という設備によって、精錬された鋼を連続的に冷やし固め、スラブと呼ばれる鋼片を製造しています。この際、冷却途中のスラブ表面が破れ、溶鋼が飛散するBOと呼ばれるトラブルが発生することがあります。BOは設備稼働に大きな影響を及ぼすことから、連鋳機には予知・予防するシステムを搭載し、BOの発生を抑制していますが、完全に防ぐことは困難であるため、設備被害を最小限にすることは操業上の大きな課題でした。

「BO-Eye」は、連鋳機の鋳型下部に設置した複数台のイメージセンサーカメラによって機内のスラブを監視・画像解析し、発生初期段階のBOを検知し、既存の連鋳機制御システムへ速やかに伝達することで自動操業停止を可能にするシステムです(下図)。当社では主力連鋳機10基に導入しており、それまで現場オペレーターが目視でBO検知し、手動で製造停止を行っていたものを自動化し、操業停止までの時間を大幅に短縮しました。この結果、BO時の溶鋼飛散が低減し、設備復旧時間の短縮および飛散溶鋼による設備被害の最小化を可能としました。

当社は、このシステムを外部の鉄鋼会社のお客様にもご使用頂けるように商品化し、イメージセンサーカメラと画像判定装置からなるBO監視装置一式とともに、今後国内外の幅広いお客様に提供してまいります。

 

【図】BO-Eyeのシステム構成

【図】BO-Eye™のシステム構成
 

当社は、自社内のDX推進による品質向上、労働生産性の向上、歩留改善を目指していくとともに、自社技術や操業改善ノウハウをソリューション商品として積極的にお客様に提供し、お客様とともに発展を目指していきます。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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