ニュースリリース
JFEスチール株式会社
JFEスチール社長賞ならびに新商品開発賞について
当社は、2022年のJFEスチール社長賞ならびに新商品開発賞を決定し、12月22日に表彰式を行いました。受賞内容は以下の通りです。
1.社長賞
(1)最優秀賞:1件
・DXによる高炉操業の自動化(CPS化)
従来、高炉操業は、熟練オペレーターの経験とノウハウに依存しており、より高効率で安定的な操業を進めていく上で、世代間の円滑な技術継承が課題でした。そこで、データサイエンス技術を活用した仮想空間上のプロセスモデルにより8~12時間後の溶銑温度を高精度に予測し、最適なアクションを自動実行するサイバーフィジカルシステム(CPS)を構築しました。さらに数千点のセンサ情報を活用した吹抜け予知技術、炉冷トラブルを予知する新炉熱指数、スラグ液面レベル推定等、早期に操業異常を検知する複数の技術を組み合わせ、国内4地区の製鉄所において定常時における高炉操業の自動化を実現しました。本システムは安定操業による働き方改革への貢献、生産技術の向上にも画期的な手段です。
(2)優秀賞:5件 詳細省略
2.新商品開発賞:
(1)金賞:1件
・スーパーコア Si傾斜磁性材料
電磁鋼板はモーター、変圧器等の鉄心材料として使用されており、電気機器の効率を左右するキーマテリアルです。本新商品は、世界で唯一のCVD(化学気相蒸着)連続浸珪技術を活用することにより、板厚方向にSiの濃度勾配を付与した省資源型の低鉄損電磁鋼板です。Si濃度勾配の付与による電磁鋼板の低鉄損化は世界初のアイデアであり、6.5%Si鋼を凌ぐ高周波低鉄損材を開発するとともに、Si局在化による一層の高周波低鉄損材および集合組織制御による高磁束密度材も開発しました。本商品は高速モーターおよびリアクトル等の高周波電気機器の高性能化に貢献するとともに、CO2排出量削減や持続可能型社会の実現に寄与しています。
(2)銀賞:3件 詳細省略
(3)銅賞:6件 詳細省略
【写真】代表取締役社長北野(前列中央)と社長賞の受賞者
【ご参考】JFEスチールの表彰制度概要
技術分野および業務改革等において会社経営に貢献した顕著な成果に対し表彰を行なうもので、(1)案件の内容に応じて「技術表彰」、「功績表彰」、「グループ表彰」に分類表彰され、主にそれらの中から特に優れたものを表彰する『JFEスチール社長賞』と、(2)オンリーワン・ナンバーワン商品の拡大に向けた『新商品開発賞』の、2つの賞から構成されます。表彰制度の概要は、以下の通りです。