ニュースリリース
JFEスチール株式会社
JFEスチールがブリキ製品で「エコリーフ」環境ラベルを取得
当社は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が認証するSuMPO環境ラベルプログラムの「エコリーフ」について、ブリキ、JFEユニバーサルブライト(ラミネート鋼板)、ティンフリースチールの3製品で取得しました。当社においては、初の「エコリーフ」取得となります。
「エコリーフ」は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する日本生まれの環境ラベルです。第三者による審査・検証で確認された公平性、信頼性の担保されたデータが開示されることにより、お客様が使用する製品の環境負荷を定量的・客観的に評価することが可能になります。
当社が製造するブリキやラミネート鋼板、ティンフリー鋼板を始めとする鉄鋼製品は、飲料缶や食品缶などに使用され、様々な場面で私たちの生活を支える、社会に「なくてはならない」存在です。また、スチール缶のリサイクル率は94%※1あり、「鉄」は、何度でも何にでも生まれ変われる優れたリサイクル性を有しています。加えて、製造時の単位当たりの環境負荷については、他素材に比べて圧倒的に低く※2、持続可能な社会の実現に欠かせない素材です。今回公開した「エコリーフ」は、当社製品の環境への影響について、透明性を高めるべく、データの可視化を図るものです。今後も当社は、「エコリーフ」を活用して、お客様の地球環境保全の取り組みに貢献していくとともに、お客様とのコミュニケーションの発展にも役立てていきます。
※1 出典:スチール缶リサイクル協会 2020年度データ ※2 出典:JFEグループ CSR報告書2021「鉄の価値」より
JFEグループは、2021年5月に「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定し、2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みの一つとして、エコプロダクトによる社会全体のCO2削減貢献の拡大に取り組んでいます。当社は、自社のCO2直接排出量削減に加え、環境に配慮した高品質な鉄鋼製品を供給することで、サプライチェーン全体のサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
「SuMPO環境ラベルプログラム」
https://ecoleaf-label.jp/
〇SuMPO環境ラベル「エコリーフ」に関する補足説明
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「エコリーフ」は一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が運営するタイプIII環境宣言(EPD※3)で、ISO 14025:2006(環境ラベルおよび宣言-タイプⅢ環境宣言-原則および手順)に準拠して製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体における環境負荷の定量的開示を行うものです。
(一般財団法人サステナブル経営推進機構 SuMPO環境ラベルプログラム)
https://ecoleaf-label.jp/ -
日本鉄鋼連盟では、この「エコリーフ」に対応した環境負荷算定ルール(PCR※4)を策定し、2019年8月に認定を受けました。このPCRはISO 20915規格、JIS Q 20915に準拠しています。鉄は極めて優れたリサイクル性を有しており、社会での製品としての寿命が終了したのちも、全量を新たな鉄鋼製品として再利用することが可能です。ISO 20915規格、JIS Q 20915はそのリサイクル効果を反映して鉄鋼製品の環境負荷を定量化する規格であり、今回当社が取得した「エコリーフ」でもこの考え方に則った環境負荷を開示しています。
(日本鉄鋼連盟 環境負荷算定ルール策定プレスリリース)
https://www.jisf.or.jp/news/topics/190822.html
※3: EPD(Environmental Product Declaration)
ISO 14025規格で規定されているタイプIIIの環境ラベルのことで、SuMPO環境ラベル「エコリーフ」はこれに該当。
※4: PCR(Product Category Rule)
EPD/エコリーフにおける製品種別毎の環境負荷の値の算定・開示方法に関する基本ルール。鉄鋼製品については、2018年にねじ節鉄筋のPCRが策定され、2019年8月には、これを鉄鋼製品全体に拡大して、JIS Q 20915に準拠したPCRが策定された。
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