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JFEスチール株式会社

第22回物流環境大賞 特別賞を受賞
~広島県から千葉県の鋼材輸送のモーダルシフト~

当社はこのたび、第22回物流環境大賞(主催:一般社団法人 日本物流団体連合会)の特別賞を、日本通運株式会社(以下、日本通運)と共同で受賞しました。

物流環境大賞は、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、物流の健全な発展に貢献した団体・企業・個人を表彰し、環境施策をより一層推進することを目的として、平成12年に創設されたものです。

1.受賞件名
「広島県から千葉県の鋼材輸送のモーダルシフト」

2.受賞概要

JFEスチール西日本製鉄所福山地区からJFE物流東京物流センター(千葉県市川市)間の薄板コイル輸送では、コイルをパレットに積み、そのパレットごと車両で船に積み込む特殊な船を使用しています。しかし、幅狭・幅広コイルは、パレット上に安定して積むことができないため、トレーラーで陸送(輸送距離734km)せざるをえませんでした。長距離輸送のトレーラー運転手不足が慢性化する中、陸送に代わる輸送方法の必要性が高まっていました。

そこで当社と日本通運は、両地点に近接する港湾間を定期運航しているフェリーに着目し、薄板コイルを安定して固縛する専用架台(図1)を製作することで、航海中に商品落下等のトラブルを発生させない輸送方法を確立しました。

2019年より、宇野港(岡山県玉野市)から千葉中央港(千葉県千葉市)の区間を定期フェリーによる輸送に切り替え、陸送区間の距離を、西日本製鉄所福山地区から宇野港(63km)および千葉中央港から東京物流センター(24km)の合計87kmに大幅短縮しました(図2)。これにより、トレーラー運転手の運転・拘束時間を76%短縮するだけでなく、運送時のCO2排出量を22%削減することに成功しました。

当社は今後とも、船や鉄道によるモーダルシフトを積極的に推進し、トレーラー運転手の負荷軽減に努めていくとともに、サプライチェーン全体のCO2排出量を削減していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

【図1】フェリー輸送用専用架台(汎用トレーラーに専用架台を設置)

【図1】フェリー輸送用専用架台(汎用トレーラーに専用架台を設置) コイル幅の制約無く積載可能
 

【図2】輸送方法の見直し

【図2】輸送方法の見直し
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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