PC版

MENU

ニュースリリース


JFEスチール株式会社

2019年度省エネ大賞 省エネ事例部門「省エネルギーセンター会長賞」を受賞
~溶鉄容器の断熱技術による熱損失の低減~

当社はこのたび、「製鉄所の溶鉄搬送容器における熱損失低減による省エネ活動」の功績により、「2019年度(令和元年度)省エネ大賞 省エネ事例部門」(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター、後援:経済産業省)の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞し、1月29日に東京ビッグサイト(東京・江東区)にて表彰式が行われました。

「省エネ大賞」は、事業者や事業場等において実施した、他者の模範となる優れた省エネへの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもので、日本全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる、省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。うち「省エネ事例部門」は、企業・工場・事業場などの節電や省エネ推進活動を対象としています。

 

1.受賞件名
「製鉄所の溶鉄搬送容器における熱損失低減による省エネ活動」

2.受賞概要:
製鉄所の製鋼工程における溶鉄搬送容器では、鉄製外殻の内面に耐火物を施工して使用していますが、外殻表面の高温部は300℃以上に達し、表面積が大きいため熱損失が大きくなります。そこで、高性能断熱材を使用して表面温度を下げ、輻射伝熱の抑制を試みました。この際、①断熱材の性能の長期的発現、②耐火物内部温度の上昇に伴う損耗の増大、が課題となりました。①については伝熱計算と小型実験等により断熱材の配置を適正化することで、②については耐火物の材質を改善し、緻密化することで克服しました。長期間の実機試験を通して断熱材の耐用と効果を確認し、搬送容器表面からの熱損失を従来の55~75%に低減しました。全基適用の場合、エネルギー削減量(原油換算)は年間で約2.1万kL(一般家庭消費量 24千世帯分※)に相当します。

※資源エネルギー庁2017年度エネルギー需給実績(確報) 34.3GJ/世帯

 

【写真】(左から)スチール研究所 スラグ・耐火物研究部長 髙橋克則、スラグ・耐火物研究部 主任研究員 中村善幸

【写真】(左から)スチール研究所 スラグ・耐火物研究部長 髙橋克則、スラグ・耐火物研究部 主任研究員 中村善幸

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

ニュースリリース一覧へ戻る