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JFEスチール株式会社

『つばさ杭®』がベトナムの公的技術基準(TCCS)を取得
~ベトナムのインフラ発展への貢献を目指して~

このたび、当社の先端翼付き回転貫入鋼管杭『つばさ杭』がベトナムにおける公的技術基準であるTCCSを取得しました。このTCCSは、当社の独自商品である『つばさ杭』の日本における建設技術審査証明をベースに、『つばさ杭』の設計・施工要領を定めたもので、鋼管杭などの材料規格や溶接方法などをベトナムの規格に合わせ、ベトナム国内で採用しやすい内容にカスタマイズしています。また、設計で重要となる支持力推定式については、日本国内で認証されている支持力推定式を反映し、日本の優れた技術を生かした内容となっています。今後『つばさ杭』のPRをさらに強化して普及を図り、ベトナムのインフラ発展に貢献していきます。

ベトナムでは急速な都市化・工業化が進展し、大都市周辺の環状道路や地下鉄道等の都市交通、発電所、空港・港湾等の基幹的なインフラ整備が急ピッチで進められています。しかしながら、都市部など、既に市街化が進展した環境下において、このようなインフラ整備を行うためには、例えば、道路交通を極力規制しない施工方法、狭隘な施工空間でも施工可能な施工方法など、厳しい施工条件に対応できる都市型施工が求められており、杭基礎工法においても、低騒音・低振動の施工はもとより、狭隘地での施工が可能でクリーンな施工環境を確保できる回転鋼管杭工法への関心が高まっています。

当社の回転杭商品である『つばさ杭』は、日本国内を中心に多くの採用実績があり、低騒音・低振動の施工、狭隘地での施工、無排土で地下水汚染のない環境にやさしい施工が可能な都市型施工法として広く認知された最先端の鋼管杭工法の一つです。このような工法を東南アジア諸国のローカル案件にも普及させインフラ整備の一翼を担うためには、当該国における公的な技術基準を取得することが必須です。このため、2016年よりベトナムの技術基準取得に向けた活動を開始し、2017年末にベトナム科学技術省の認定を受けたVJIAT(VIETNAM-JAPAN INSTITUTE FOR ADVANCED TECHNOLOGY)が発行する特定の商品・工法の規格や技術内容を評価・認証した基準であるTCCSを取得、2018年に基準書が発刊されることに至りました。

さらに、2019年内には、ベトナム建設省(MOC)による公的認証(ガイドライン)を取得できる見込みであり、既にMOC傘下の管理職クラスを対象に建設に関する教育を行うマネージャーアカデミー(Academy of Managers for Construction and Cities)にて、つばさ杭ガイドラインを題材にトレーニングが開始されています。今後も、ベトナムにおける『つばさ杭』の普及に向けて、これらの公的認証を活用した積極的なPR活動を展開していきます。

当社は、今後もベトナムを含めた東南アジア諸国のインフラ発展に貢献すべく、付加価値の高い土木建材商品・工法の開発・普及に努めてまいります。

 

【写真1】『つばさ杭』製品写真(開端タイプ)

【写真1】『つばさ杭』製品写真(開端タイプ)

【写真2】『つばさ杭』施工事例

【写真2】『つばさ杭』施工事例
 

【写真3】ベトナム建設省関係者による技術審査

【写真3】ベトナム建設省関係者による技術審査

【写真4】マネージャーアカデミー

【写真4】マネージャーアカデミー
 
【写真5】『つばさ杭』のTCCS(左:ベトナム語版、右:英語版)
【写真5】『つばさ杭』のTCCS(左:ベトナム語版、右:英語版)
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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