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ニュースリリース


JFEスチール株式会社
連邦科学産業研究機構(CSIRO)

JFEスチール・オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が
鉄鋼原料(鉄鉱石・石炭)評価技術等の共同研究推進に関して合意

JFEスチール(株)(以下、「JFEスチール」)とオーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation:以下、「CSIRO」)は、2019年5月に高炉用原料の評価技術開発の促進を目的として共同研究契約を締結しました。今後、強固な連携体制のもと、両者の研究者の交流や研究設備を活用した共同研究を柔軟かつ迅速に推進していくことにより、高炉用原料の評価技術に関して、世界をリードする取組みを展開します。

CSIROはオーストラリア最大の国立総合研究機関で、オーストラリア最大の特許保有数を誇っています。応用科学研究は、高速Wi-Fi、ロングウォール採掘自動化技術、焼結プロセス技術、CO2排出削減技術など、多岐に渡ります。国外企業との共同研究も広く推進しており、科学出版物、商品化などを通じて、最新の科学技術の普及にも力を入れております。

これまで、JFEスチールとCSIROとは、原料焼結分野において研究者の交流を活発に進めてきており、共同執筆の論文が2018年度の澤村論文賞(※1)を受賞するなど、業界をリードする高い水準の研究活動を進めてきました。一方、近年の製銑工程を取り巻く現状は、良質な原料が減少し、鉱石性状が徐々に変化しています。今後、劣質原料を含む多様な原料を活用すべく、高炉用原料としての鉄鉱石および石炭に関して、正確な性状評価と新しい塊成化技術開発など、スピーディーな技術開発が求められています。

これらの状況を鑑み、JFEとCSIROは、鉄鋼原料分野での先進的な研究を推進するため、共同研究の推進に関して合意しました。JFEスチールは、本合意の下で原料分野の先進的な共同研究を推進し、我が国の原料評価技術および高炉用原料の塊成化技術の向上に貢献してまいります。

 

主な取り組み:

1. 鉄鉱石・石炭の性状、および焼結製造プロセス、高炉内における挙動評価など多面的な原料研究プロジェクトの遂行
2. CSIROとJFEスチールの強みを最大限に生かした、世界最先端の研究推進
3. 上記研究開発および実用化にむけ、CSIROの多様かつ優秀な研究者との積極的な交流、JFEスチールの若手研究者の積極的な参画を推進し、イノベーションの創出による世界トップレベルの人材育成を目指す
 

【写真】共同研究契約締結式にて
(前列左より)Keith Vining (CSIRO Mineral Resources: Research Group Leader)、瀬戸 一洋(JFEスチール スチール研究所長)

【写真】共同研究契約締結式にて

 

(※1)澤村論文賞…日本鉄鋼協会が発行する学術誌「ISIJ International」において、直近1年間で掲載された最も優れた論文に贈られるもの。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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