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JFEスチール株式会社

高強度と高延性を兼ね備えた缶用鋼板『JATT®』の量産化
~加工性向上・薄ゲージ化に貢献~

このたび、当社は高強度と高延性を兼ね備えた缶用鋼板『JATT』を新たに開発し、量産を開始しました。当社独自の材質設計により、当社における一般的なDR材(※1)と同等の高強度を維持しつつ、従来平均3~5%の延性に対し、最大20%以上を実現し、加工性の向上や薄ゲージ化に貢献します。今後、幅広いお客様に向けて本格的に供給を開始していきます。

従来のDR材では、2回圧延を行うことで加工強化による高強度が得られる反面、伸び限界が低下するため、Easy Open End (EOE ※3)や3ピース缶胴などの加工を施す際、リベット部、フランジ部、ビード部などで割れが発生するケースがありました。一方で、新たに開発した『JATT』は高強度かつ、伸びの低下がないため、従来のDR材で見られた加工不具合が軽減されます。また、伸びに余裕があることから、加工の自由度が上がり、缶デザインの可能性が広がります。さらに、同じ板厚の従来のSR材(※2)に比べ強度が高く座屈やデント変形を軽減できるため、薄ゲージ化への活用も期待されます。

『JATT』は、お客様の用途、ご要望に対応するため、硬さ、降伏強度の異なる4グレードをラインナップしています。

当社は、これからも加工性向上や薄ゲージ化をはじめとするお客様のニーズに、独自の技術で応えていきます。

※『JATT®』はJFEスチール(株)の登録商標です。
『JATT®』:JFE Advanced Thin gauge Tin mill Productsの略。

(※1)DR 材:Double Reduce 材(2回圧延材)の略。

(※2)SR 材:Single Reduce 材(1回圧延材)の略。

(※3)EOE:Easy Open End の略。食品缶などで、缶きりを使わずに開けられる蓋。

 

【写真】『JATT』の適用例

【写真】『JATT』の適用例

 

【表】『JATT』のラインナップ一覧

【表】『JATT』のラインナップ一覧

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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