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ニュースリリース


JFEスチール株式会社

鉄鋼スラグ製品を活用した横浜市との共同研究の更なる推進
~山下公園前の海域の環境改善と賑わいづくりに向けて~

このたび当社と横浜市は、2013年から開始した山下公園(神奈川県横浜市)前海域の水質浄化能力の回復に関する共同研究について、当初の予定どおり2018年3月をもって終了しました。この共同研究では、鉄鋼スラグ製品を海域に設置することで、生物が棲みつくまで水質が改善されるほどの成果を得ました。当社と横浜市は、この成果に基づき海の環境改善や賑わい創出を推進するための協力を継続することで合意しています。

この研究は、生物付着基盤や底質改善の効果が期待される鉄鋼スラグ製品を沿岸域に設置し、海域が本来持っている生物による水質浄化能力の回復に向けた生物生息環境の改善手法を検討することを目的とし2013年から開始しました。具体的には、山下公園前海域に当社の鉄鋼スラグ製品を生物付着基盤として「マリンロック®」などを設置し、約4年半にわたり年4回調査をしました。 その結果、もともとヘドロで覆われ生き物があまり見られなかった山下公園前の海域に、貝、ホヤなどの生き物が棲みつき、多くの魚が集まるなどの環境改善がみられました。さらに、鉄鋼スラグ製品に着生した貝やホヤなどの「ろ過食性動物」(水の中から漉しとるように餌を得る生き物)がどれくらい水をろ過するか試算を行い、約8,400kl(25mプールを約500klとすると約17杯分)ということがわかりました(2016年春~2017年夏季調査までの平均)。

今後も当社は横浜市と連携して本共同研究の成果に基づき、横浜の海の環境改善と賑わいづくりに向けて取り組んでまいります。

 
【図 設置エリア】
【図 設置エリア】
【写真 マリンロック®に付着する貝とホヤ】
【写真 マリンロック®に付着する貝とホヤ】
 

【表 生物付着基盤として使用した資材】

【表 生物付着基盤として使用した資材】

 
「マリンブロック®」、「マリンロック®」、「マリンストーン®」はJFEスチール株式会社の登録商標です。
「マリンブロック®」をはじめとする鉄鋼スラグ製品は、鉄鋼製造工程で副産物として生じる鉄鋼スラグを活用した製品です。「マリンブロック®」や「マリンロック®」は生物付着基盤となり、また「マリンストーン®」は底質改善材としての機能に加え、「マリンロック®」と共にカニやナマコや底魚などの住みかや隠れ家となります。
 
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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