ニュースリリース
JFEスチール株式会社
製鉄所のCO2削減に寄与する焼結点火炉の高効率ジェットバーナが
平成28年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞
当社はこのたび、「焼結点火炉の高効率ジェットバーナの開発」で、平成28年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞し、昨日、イイノホール&カンファレンスセンター(東京・千代田区)にて表彰式が行なわれました。
地球温暖化防止活動環境大臣表彰は、地球温暖化対策を推進するための一環として、平成10年度から毎年、地球温暖化防止月間である12月に、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人または団体を全5部門別に表彰するものです。 当社は、昨年の対策技術先進導入部門での受賞に続き、今年度、技術開発・製品化部門で受賞しました。
1. 受賞件名:
「焼結点火炉の高効率ジェットバーナの開発」
2. 受賞団体:JFEスチール株式会社 (代表者名:代表取締役社長 柿木 厚司)
3. 開発の概要:
今回開発した高効率のジェットバーナ(デュアルJバーナ)は、高炉の主原料となる焼結鉱の製造工程において、焼結反応を開始させるため表面を1200℃以上に加熱するバーナのエネルギー効率を高めることによって、大幅な省エネを達成できる加熱技術です。
開発したバーナは、2つのバーナを組み合わせることで、バーナ火炎の安定化と高速化を両立させることに成功し、加熱面での火炎運動エネルギー向上による熱伝達の促進によってエネルギー効率を向上させています。本加熱技術を2015年11月に倉敷地区の焼結工場に導入し順調に稼動しております。
本技術導入により、従来と比べて、燃料ガス使用量は約30%低減し、年間約2100tのCO2排出量の削減に寄与しています。
当社は今後も、お客様のニーズにお応えできる最先端の技術革新、商品開発に注力し、高効率化、CO2排出量削減による地球環境保護に貢献してまいります。
【図1 焼結プロセス概要】 |
【図2 焼結点火炉設備】 |
【写真1 点火炉と開発したジェットバーナの火炎】 |
【表彰式】 |
(左から:倉敷地区製銑部 秋山主任部員(課長)、倉敷地区設備部 岩田主任部員(課長)、倉敷地区 設備部 堀川係員、倉敷地区 設備部 原主任部員(副部長)、倉敷地区 製銑部 野中係員)