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JFEスチール株式会社

高強度冷間プレス成形角形鋼管『PコラムG385』受注累計20,000トン突破
~超高層建築物への普及拡大~

このたび、当社が株式会社セイケイ(以下、「セイケイ」)と共同で開発した、高強度冷間プレス成形角形鋼管『PコラムG385』の受注量(販売:セイケイ)が、2004年の商品化から累計で20,000トンを突破しました。10,000トン達成までに商品化から7年を要しましたが、その後20,000トン達成までは僅か3.5年であり、本商品の受注実績は急速に拡大しています。

 『PコラムG385』は、当社のナンバーワン先端技術であるオンライン加速冷却装置『Super-OLAC®』を活用して製造するTMCP(*1)厚鋼板『HBL®385』を原板とし、セイケイにて製造した、高強度と優れた靭性・溶接性を両立させた建築構造用550N/mm2級冷間プレス成形角形鋼管です。従来の490N/mm2級プレス鋼管では適用が困難とされた超高層建築物の下層部や、大スパンの建築物への適用を可能としました。

これまで当社は、超高層建築物で採用事例の多いコンクリート充填鋼管(CFT)柱の構造特性に関するデータ等の整備を進め、『PコラムG385』がCFT柱として採用されるよう、適用範囲拡大に努めてきました。また、『PコラムG385』を含めた建築構造用550N/mm2級鋼材シリーズについて、設計に取り入れやすくすべく、実証実験および解析評価をもとに設計用技術資料をまとめました。その結果、当商品の認知度が向上し、10,000トン達成まで7年かかったところ、20,000トンまでは3.5年と、2倍のスピードで受注量を増やしました。至近では2014年8月に竣工した大宮JPビルディング(*2)など、超高層建築物の柱材としての適用事例が急増しています。
 また、2012年4月には、角部の靭性も保証する550N/mm2級高強度・高靭性冷間プレス成形角形鋼管『PコラムG385T』を開発・商品化、2012年3月には、590N/mm2級冷間プレス成形角形鋼管『G440』も商品化するなど、ラインナップの拡充を図っています。

当社は今後ともお客様のご要望に幅広くお応えすべく、付加価値の高い冷間プレス成形角形鋼管の開発・適用範囲拡大に努めてまいります。

(*1)TMCP

Thermo-Mechanical Control Process(熱加工制御)。
制御圧延、加速冷却を駆使してオンライン製造で鋼材の強度や靱性を向上させる技術。

(*2)大宮JPビルディング

所在地   埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目11番地20
建築主   日本郵便株式会社
CM   株式会社三菱地所設計
設計   日本郵政株式会社 一級建築事務所
設計協力   株式会社山下設計
施工   戸田建設株式会社
主要用途   事務所・店舗・駐車場
建築面積   4,331.85m2
延床面積   48,758.01m2
最高高さ   91.01m
規模   事務所棟:地上20階、地下無、塔屋1階
駐車場棟:地上5階、地下無
構造種別   S造(柱CFT)、RC造
工期   2013年4月~2014年8月
大宮JPビルディング
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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