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ニュースリリース


JFEスチール株式会社

横浜・八景島シーパラダイスの新施設「うみファーム」に
「マリンブロック®」などの鉄鋼スラグ製品が採用
~海の環境改善に関する共同研究を開始~

当社の鉄鋼スラグ製品である「マリンブロック®」・「マリンロック®」・「マリンストーン®」が、2013年3月8日に開業する横浜・八景島シーパラダイスの新施設「自然の海の水族館 うみファーム」に採用されました。あわせて当社は、横浜・八景島シーパラダイスの運営会社である株式会社横浜八景島(本社:神奈川県横浜市、社長:布留川信行)と、鉄鋼スラグ製品による海の環境改善に関する共同研究を開始しました。

「マリンブロック®」をはじめとする鉄鋼スラグ製品は、鉄鋼製造工程で副産物として生じる鉄鋼スラグを活用した製品です。「マリンブロック®」や「マリンロック®」は海藻、貝などの生物付着基盤となり、また「マリンストーン®」は底質改善材としての機能に加え、「マリンロック®」と共にカニやナマコや底魚などの住みかや隠れ家となります。いずれも、海の生物による水質改善に寄与し、自然の海の環境を形成して生物多様性を高めることに貢献します。

今回当社の鉄鋼スラグ製品が採用されたのは、“ひとが自然の海とふれあい、海と共に成長していく。海を育て、海に育てられる「海育(うみいく)」”というコンセプトで新たに開業する「うみファーム」内のオーシャンラボです。ここでは、海の生物の持つ浄化作用による環境改善・水質浄化に取り組み、富栄養化の改善、透明度の改善、底質の改善を図り、生物多様性を高めて、東京湾本来の生態系の回復を目指します。当社が2012年10月に納入した「マリンブロック®」・「マリンロック®」・「マリンストーン®」は、オーシャンラボの海中観覧船から観察できます。

また、当社は2012年10月より、「横浜・八景島シーパラダイス」の運営会社である株式会社横浜八景島と、鉄鋼スラグ製品による海の環境改善に関する共同研究を開始しました。生物の四季を通した変化について、海中・海底の調査・観察を主体に共同研究を行い、海の環境改善技術として確立し、情報発信していくことを目的としています。

当社は今後も、鉄鋼スラグの活用事業を通じ、地球環境保全に貢献する技術開発に努めてまいります。

【写真1】マリンブロック上のカジメ   【写真2】マリンロックに向かって泳ぐカワハギの仲間
マリンブロック上のカジメ   マリンロックに向かって泳ぐカワハギの仲間

【写真3】マリンロックから顔を覗かせるアナゴ   【写真4】マリンロック上のウニ
マリンロックから顔を覗かせるアナゴ   マリンロック上のウニ
いずれも「うみファーム」オーシャンラボ(2013年1~2月撮影)

【参考資料】各スラグ製品で浅場を造成した場合のイメージ図

各スラグ製品で浅場を造成した場合のイメージ図


「マリンブロック®
鉄鋼スラグに二酸化炭素を吹き込み固化したもので、サンゴや貝殻と同じ主成分を有し、海藻やサンゴ着生効果を持つ藻場・サンゴ礁造成用ブロックです。

「マリンロック®
鉄鋼スラグから製造される準硬石相当の人工資材。限りある天然石材に代わる資源循環型・環境保全型の土木、海洋工事、港湾・空港工事資材として、あるいは護岸や藻場造成材、被覆石として使用されています。

「マリンストーン®
鉄鋼スラグの粒度等を調整した砂利状のスラグ製品。海底に敷設することで、多様な底生生物・藻類の生息基盤となること、貧酸素水塊の発生の原因となる硫化物の溶出を抑制することが確認されています。

「カルシア改質土」*
鉄鋼スラグの成分、粒度管理を施したカルシア系改質材と浚渫土と混合させて水和固化させた改質土で、浅場造成や窪地埋め戻しに利用されます。
*うみファームには使用されていません。

なお、当社のスラグ加工技術・製品につきましては下記URLにて紹介しています。
http://www.jfe-steel.co.jp/products/slag/index.html
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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