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JFEスチール株式会社

豪州北西部天然ガス開発プロジェクト向けサーフェスケーシング用高強度厚肉電縫鋼管2千トンを納入
~世界初「X80グレードの管厚20mm超え電縫鋼管」を開発~

当社は、オーストラリアのエネルギー開発会社であるSANTOS(サントス)社向けに、API X80グレード(*1)の管厚20mm超え高強度厚肉電縫鋼管2,000トンを、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(本社:東京都中央区、社長:牛野健一郎)と共同で受注し、知多製造所で製造した外径20インチの鋼管を全量納入しました。同製品は当社が世界で初めて製品化に成功したもので、SANTOS社がオーストラリア北西部の海盆で展開する「Crown(クラウン)-1プロジェクト」および「Winchester(ウィンチェスター)-1プロジェクト」(*2)でのサーフェスケーシング(*3)用として使用されます。

深海での外部圧力に耐える強度と厚みを満たすためには、従来は継目無鋼管もしくはUOE鋼管が使用されてきました。当社は、コストパフォーマンスに優れる電縫鋼管としては世界で初めて、X80グレードでの20mmを超える極厚品を開発し、今回の受注に至りました。

当社は石油・ガス掘削の基幹部材であるサーフェスケーシング用鋼管の販売に注力しており、既に長年にわたり全世界のお客様にご利用いただいておりますが、今後もさらなる高強度厚肉化を推進し、世界の資源・エネルギーの安全かつ経済的な開発に貢献してまいります。

(*1)API X80グレード

アメリカ石油協会(API)の規格に準拠した強度等級。X80は降伏強度が555MPaであることを示す。

(*2)「Crown-1プロジェクト」および「Winchester-1プロジェクト」

Browse(ブラウズ)海盆(Crown-1)およびCarnarvon(カナルボン)海盆(Winchester-1)において天然ガスおよびコンデンセート(常温で液体の天然ガス)を開発するプロジェクト。両地域の採掘開始時期は「Crown-1プロジェクト」が2012年下半期、「Winchester-1プロジェクト」が2013年上半期目標となっている。

(*3)サーフェスケーシング(Surface casing)

石油・ガス井の掘削作業の初期段階において、油井菅を外圧から守る強固な外殻として地中(海底含む)に埋設する鋼管。

サーフェスケーシング(Surface casing)

【SANTOS社の概要】

1954年創立。天然ガス開発大手であり、主に豪州およびアジアで事業を展開。
本社 オーストラリア/アデレード
売上高 約2,530百万豪ドル- 2011年
純利益 約753百万豪ドル- 2011年


【地図】
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【製品写真】
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本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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