2013年03月25日
  • JFEスチール株式会社

山口県岩国市沿岸での藻場生育基盤造成に鉄鋼スラグを活用
~転炉系製鋼スラグ1万3千m3を納入~

当社の鉄鋼スラグが、2013年1月より開始された山口県岩国市沿岸での藻場生育基盤造成に使用されました。岩国市沿岸に造成される6,432m2の浅場に、西日本製鉄所(福山地区)で生成された転炉系製鋼スラグ1万3千m3を納入しました。藻場の減少によって漁獲量が減少している当地において、従来藻場生育基盤造成材料として使用されることが多かった天然石の代替材料として期待されています。

転炉系製鋼スラグは、鉄鋼製造工程で副産物として生じる鉄鋼スラグの一種です。今回の造成には、30~85mmに粒度調整した転炉系製鋼スラグを用いています。このスラグを用いることによって、波浪安定性を確保し、施工時のpH上昇を抑えることが可能となりました。

今回当社の転炉系製鋼スラグが採用されたのは、神代(こうじろ)漁業協同組合(代表理事組合長:林悦雄、以下「神代漁協」)および宇部工業高等専門学校(校長:福政修、以下「宇部高専」)が実施している藻場生育基盤造成です。神代漁協では、藻場生育基盤造成によって岸側にあるアマモ場と沖側にある漁礁との連携によって漁獲量の拡大を期待しています。また、宇部高専は、転炉系製鋼スラグについて新たな藻場生育基盤造成材料として研究するとともに、藻場生育基盤を造成した場所を通じて環境保全などの教育活動の場になることを期待しています。

今後は宇部高専が定期的に転炉系製鋼スラグによる藻場生育基盤での藻の着生状況や魚類の生育状況をモニタリングするとともに、周辺の天然藻場との比較によって検証を行います。また、学識経験者によって2012年12月に組織された「山口県東部海域藻場造成研究委員会」(委員長:岡田光正 放送大学教授)にて、モニタリング結果についての評価が行われます。

当社は今後も、鉄鋼スラグの活用事業を通じ、地球環境保全に貢献する技術開発に努めてまいります。

 

【写真】転炉系製鋼スラグ
転炉系製鋼スラグ


【図】実証実験場所のイメージ
実証実験場所のイメージ


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