耐食、耐候性鋼板

ニッケル系高耐候性鋼 JFE-ACL

一般の耐候性鋼(JIS G3114 SMA)の橋梁への適用は飛来塩分量が0.05mdd(mdd=mg/dm2/day)以下の地点に制限されています。そのため、飛来塩分量の多い海浜・海岸地域においては、耐候性鋼が使用できませんでした。
 JFEスチールでは一般の耐候性鋼材より格段に優れた耐候性を有する鋼材を開発しました。この鋼材は飛来塩分量が0.05mddを超え、しかも広範囲の塩分量に対応できる厳しい環境下でも優れた耐候性を示すものです。
 さらに一般の耐候性鋼材に比べて、極めて早期に腐食の進行を抑制する特徴も兼ね備えております。また炭素量が極めて低いため優れた溶接性能も発揮致します。この新しい耐候性鋼材を使用し、高度なミニマムメンテナンス橋の実現が期待されます。

JFE規格の種類

JFE規格 板厚(mm) JIS相当規格
JFE-ACL400 Type1  6以上
100以下
SMA400W-Mod
JFE-ACL490 Type1  SMA490W-Mod
JFE-ACL570 Type1  SMA570W-Mod
JFE-ACL400 Type2  6以上
100以下
SMA400W-Mod
JFE-ACL490 Type2  SMA490W-Mod
JFE-ACL570 Type2  SMA570W-Mod

化学成分の特徴

(%)
JFE規格 Cu Ni Cr Mo
JFE-ACL400 Type1 - 1.00~2.00 - 0.20~0.60
JFE-ACL490 Type1
JFE-ACL570 Type1
JFE-ACL400 Type2 0.30~0.50 2.00~3.00 - -
JFE-ACL490 Type2
JFE-ACL570 Type2
(参考)
JISG3114
SMA400W 0.30~0.50 0.30~0.50 - -
SMA490W
SMA570W

機械的性質(板厚 16<t≦40mmの例)

JFE規格 引張試験   衝撃試験
降伏点または耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
試険温度
吸収エネルギー
J
JFE-ACL400 A ≧235 400~540 - -
B 0 ≧27
C 0 ≧47
JFE-ACL490 A ≧355 490~610 - -
B 0 ≧27
C 0 ≧47
JFE-ACL570 ≧450 570~720 -5 ≧47
グラフ
沖縄県具志川市岸壁における板厚減少量の経時変化
(暴露方法:直接暴露試験,年間平均飛来塩分量:0.8mdd)
ボルト部の耐候性
同一成分系のボルト材を使用することにより、ボルト部でも母材と同様の耐候性が得られます。

Type2鋼の橋梁模擬構造体 Type2鋼の橋梁模擬構造体
岡山県倉敷市岸壁に2年暴露
年間平均飛来塩分量:0.3mdd)
溶接部 ボルト部分
溶接部 ボルト部分

流れ錆び防止等の景観対策をお考えの場合は、JFEが開発しましたさび安定化補助処理剤、カプテンコートM(保護性さび熟成型)、あるいはイーラス(e-RUS)(保護性さび促進型)をご使用下さい。

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