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JFEスチール株式会社

平成28年度省エネ大賞 省エネ事例部門
資源エネルギー庁長官賞(産業分野)を初受賞

当社はこのたび、「加熱炉燃料原単位の『見える化』による省エネ推進」の功績により、「平成28年度省エネ大賞 省エネ事例部門」(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター 後援:経済産業省)の資源エネルギー庁長官賞を受賞し、本日、東京ビッグサイト(東京・江東区)にて表彰式が行われました。

「省エネ大賞」は、事業者や事業場等において実施した、他者の模範となる優れた省エネへの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもので、日本全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる、省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。うち「省エネ事例部門」は、企業・工場・事業場などの節電や省エネ推進活動を対象としています。

 

1.受賞件名:加熱炉燃料原単位の『見える化』による省エネ推進

 

2.受賞者名:JFEスチール株式会社 西日本製鉄所(福山地区)

 

3.受賞概要:
製鉄所の各工場は、操業度やコストの指標として燃料原単位(※)を管理しています。加熱炉の燃料原単位は、装入される鋼材の温度やサイズなど、様々な操業変動の影響を受けます。そのため、燃料原単位が悪化傾向にあっても、その原因が設備劣化や性能低下によるものだと特定することが困難でした。そこで、操業変動の要因を除外した“補正”燃料原単位解析モデルを実用化し、加熱炉燃料原単位の『見える化』を行いました。その結果、設備劣化や性能低下の予兆を把握できるようになり、早い段階での補修が可能になったため、1,410kL/年の省エネルギーを達成しました。更に、この原単位解析モデルを用いて西日本製鉄所の全加熱炉性能を横断的に解析した結果、最も効果的に①排ガス顕熱 ②侵入空気・放炎損失 ③炉体放散熱 ④冷却水熱損失を改善することが判明しました。この知見を当社西日本製鉄所(福山地区)の鋼材加熱炉に適用し、排ガス顕熱・侵入空気/放炎損失・炉体損失などを削減することにより、合計で869kL/年の省エネルギーを達成しました。また、現在進行中の冷却水損失対策を加えると、今回の取組みによる省エネルギー量は合計5,031kL/年になる予定です。 (※)燃料原単位:1tの鉄を生産するために必要な燃料カロリー

 

【写真】(左から)JFEスチール福山地区設備部長 田中伸治、福山地区副所長 福島裕法、JFEアドバンテック常務取締役 林美考、JFEスチール福山地区設備部 主任部員 苅部建太

【写真】(左から)JFEスチール福山地区設備部長 田中伸治、福山地区副所長 福島裕法、JFEアドバンテック常務取締役 林美考、JFEスチール福山地区設備部 主任部員 苅部建太

 

当社のグループ会社であるJFEアドバンテック株式会社も、「平成28年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門」において、審査委員会特別賞を受賞しました。

 

1.受賞件名:可視化型漏えい検知器「エアリークビューアー MK-750」

 

2.受賞者名:JFEアドバンテック株式会社

 

3.受賞概要:
本製品は、配管等からのエアリークを広範囲に検出できる高性能な検出装置です。独自のセンシング技術により、圧縮空気や窒素ガスなどの気体が配管や容器から漏洩する際に発生する超音波を広範囲にわたって検出し、それをカメラ画像と重ね合わせて表示することが可能であり、リークの発生箇所が画面上で確認できるため、エネルギー損失を迅速に防止できます。また、小型軽量バッテリー駆動で容易に持ち運びでき、しかも広い範囲の面的探索が可能なため、遠方・高所など離れた場所のリーク検知はもちろんのこと、騒音のある場所でも検知が可能なことも特徴であり、リーク検査の大幅な効率化・緻密化が図れる製品です。従来、検出が難しかった箇所のエアリーク特定も容易となることから、今後の現場での省エネ活動への活用が期待できます。

 

【写真】「エアリークビューアー MK-750」

【写真】「エアリークビューアー MK-750」

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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