ニュースリリース
JFEスチール株式会社
大河内賞を6年連続で受賞
~製鉄原料製造技術『Super-SINTER®』の開発~
このたび、当社の開発した気体燃料吹込みによるCO2排出量削減に適した製鉄原料製造技術『Super-SINTER®』が、(財)大河内記念会(理事長:吉川弘之 科学技術振興機構研究開発戦略センター長)より第61回(平成26年度)大河内記念技術賞を受賞し、贈賞式が3月23日に日本工業倶楽部会館(東京・丸の内)にて行なわれました。
大河内記念技術賞は、生産工学、生産技術の研究により得られた優れた発明、または考案に基づく産業上の顕著な業績に与えられるものです。当社の大河内賞受賞は、第56回の大河内記念技術賞受賞から6年連続となります。
1. 受賞件名:
「気体燃料吹込みによるCO2排出量削減に適した製鉄原料製造技術」
2. 受賞者:
曽谷 保博 JFEスチール株式会社 スチール研究所 副所長
石井 邦彦 JFEスチール株式会社 製銑技術部長
佐藤 道貴 JFEスチール株式会社 スチール研究所 主席研究員
大山 伸幸 JFEスチール株式会社 スチール研究所 製銑研究部 主任研究員
渡辺 芳典 JFEスチール株式会社 東日本製鉄所(京浜地区) 製銑部 製銑技術室長
3. 開発の概要:
本技術は、高炉の主原料となる焼結鉱の製造工程において、粉コークスの一部代替として炭化水素ガス(都市ガス)を使用する技術です。炭化水素ガスは粉コークスと燃焼ポイントが異なるため、焼結層内の最高温度を上昇させることなく最適な焼結反応温度を長時間保持し、製鉄プロセスのエネルギー効率を大幅に向上させます。
本技術は、2009年に東日本製鉄所(京浜地区)焼結工場において、世界で初めて商業運転に成功し、現在では当社が国内に有する全焼結機への導入を完了し、安定操業を継続しています。
当社は今後も、お客様のニーズにお応えできる最先端の技術革新、商品開発に注力し、高効率化、CO2排出量削減による地球環境保護に貢献してまいります。
【写真】日本工業倶楽部会館での贈賞式
Super-SINTER®設備の概要
Super-SINTER®設備(京浜第1焼結工場)