製造所では、圧縮空気、燃料ガスなど様々な気体を個別の工場や設備に行きわたらせる配管が多数敷設されています。これらの配管は、経年や腐食、減肉などにより貫通孔が生じ、内部気体が漏えいすることがあります。
これまで気体漏洩の点検確認は、音を聞く、石鹸水をかけるなど人の五感に頼る手間のかかる作業でした。さらに架空配管の気体漏れ探査においては、足場を組んだり高所作業車を用いたりする点検作業が必要でした。
エアリークビューアーMK-750STは、本体を対象設備に向けるだけで、瞬時に気体漏れ箇所を特定する検知器です。また、本器は、遠く離れた(10~20m※)箇所を正確に特定することができます。
※漏れ検知可能距離は気体漏れ量によります。
MK-750STは、複数の超音波センサーを平板状に並べ、超音波のわずかな到達時間差を演算処理することで、気体漏れ箇所の方位を特定します。超音波センサーと同一面に設置した高解像可視カメラの画像と重ね合わせることで漏れ箇所をディスプレイに表示します。
さらに、音圧値(超音波の強さ)を用い漏れ量を算出し表示します。採用した超音波センサーは可聴音の影響を受けないセンサーを選定していることから騒音環境下でも気体漏れ検知が可能です。
また、特許技術でセンサー数を最小限に抑えることで本体の小型軽量化を実現しました。
・配管の貫通孔からの気体漏れ
・フランジ部からの気体漏れ
・継手部からの気体漏れ
・溶接不良による気体漏れ
・ホース亀裂からの気体漏れ
・真空引き配管の気体吸い込み
※エア、蒸気、窒素、アルゴン等、気体の種類は問わず検出できます。
※極少量の漏れは検出できない場合もあります。
① 電源ONで測定開始
② 「MK-750ST」を対象設備に向ける。
③ 気体漏れを検知
※シャッターボタンを押すと画像を保存できます。