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JFEスチール株式会社

廃プラスチック利用拡大に向けた国内最大級の処理設備の導入について

このたび、当社は、CO2排出削減の一環として使用済みプラスチック(以下、「廃プラ」)の利用拡大を図るべく、JFEグループ内で連携し、当社の東日本製鉄所(京浜地区)に新たに廃プラ処理設備を導入することを決定しました。本処理設備は、産業廃棄物由来の廃プラを処理可能な設備としては国内最大級となります。

製鉄プロセスにおける廃プラの利用は、主に高炉・コークス炉で原料炭などの原材料の代替品として利用されます。廃プラの活用に関して、利用時に回収されるガスや油脂分がケミカルリサイクル(※1)と認定されることから、プラスチックの排出者にとって最終処分率を低減できるメリットがあることに加えて、プラスチックの利用者としては、廃プラ活用分が自社の事業におけるCO2発生量から控除されることから、近年家庭ごみである容器包装プラスチックを中心に製造業での廃プラ活用が進んでいます。

なお、鉄鋼業としては、CO2排出削減に係る鉄鋼連盟の自主行動計画において、年間100万tの廃プラの利用が目標として掲げられていますが、母材となる廃プラの集荷が課題となっています。この課題に対して、今回、安定した集荷を目的として、容器包装プラスチックだけでなく、産業廃棄物由来の廃プラの利用にも取り組み、これまで活用しきれていなかった事業系の廃プラも含めた利用拡大を目指します。

今回の投資は、当社における廃プラ利用拡大の第一段階として位置付けており、2030年度までに、さらなる能力増強により廃プラ処理能力を最大で約2倍程度まで引き上げる予定です。

JFEグループは「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定し、気候変動問題への対応を経営の最重要課題と位置付け、その解決に向けた取り組みを強力に推進しています。今後も、様々な超革新技術の開発を複線的に推進していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

【設備投資概要】

・廃プラ処理能力 : 60,000t/年
・投資規模 : 67.5億円(JFEグループ全体の投資額)
・処理設備設置場所 : JFEスチール株式会社 東日本製鉄所(京浜地区)
・CO2削減効果 : 160,000t-CO2/年(2030年度での効果)
・稼働時期 : 2024年10月
 

(※1) 廃棄物に化学的な処理を施し、他の物質に転換して再利用するリサイクル方法

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3845

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