ニュースリリース
JFEスチール株式会社
JFEケミカル株式会社
中国での電池材料(負極材)事業に関する合弁意向書の締結について
このたび、JFEスチール株式会社(以下、JFEスチール)の100%子会社であるJFEケミカル株式会社(以下、JFEケミカル)と中国宝山鋼鉄股份有限公司(以下、「宝鋼股份」)の100%子会社である宝武炭材料科技有限公司(以下、宝武炭材)は、中国での電池材料(負極材)事業に関する合弁会社を設立するため、同プロジェクトの事業性検証(Feasibility Study:以下FS)を行うことを決定し、3月15日、合弁意向書を締結しました。
JFEケミカルは、主に日本市場にて電池材料(負極材)事業を展開していますが、かねてより中国における電池材料(負極材)事業の可能性を検討してまいりました。中国は電動自動車の普及を急速に進め、世界最大の市場となっており、その主要部材である電池材料(負極材)の大きな需要が期待できます。また、本プロジェクトにおいては、中国内モンゴル自治区の烏海市において宝武炭材が炭素事業を既に展開していることもあり、その一環としてJFEケミカルが参画することを前提としてFSを実施することとしました。
第1期として、宝武炭材が烏海市において同時期に生産開始するニードルコークスを原料とした負極材について、年間生産能力1万tの設備を建設し、2020年に稼働させることを想定して、FSを実施いたします。
2019年前半を目処に、必要なインフラ整備、各種インセンティブの確認も含めた事業性が確認できれば、宝鋼股份との合意を前提に、宝武炭材と電池材料(負極材)事業を共同で実施してまいりたいと考えています。なお、宝武炭材は、内モンゴル自治区烏海市において、現地の石炭事業会社である黄河集団と合弁で30万t能力のタール蒸留事業を2015年に立ち上げており、その川下展開として年間生産能力5万tのニードルコークス設備を、2020年後半稼働を目指して建設中で、本プロジェクトはこれに同期化するものであります。
【会社概要】
1.宝山鋼鉄股份有限公司 | |
・売上高 | 2,891億元(約4.8兆円:2017年) |
・董事長 | 鄒継新 |
・主な事業 | 鉄鋼事業を中核とする大型企業 |
(傘下に鋼板事業、鋼管事業、炭素材料、貿易事業の会社等保有) |
2.宝武炭材料科技有限公司 | |
・設立 | 1997年5月 |
・董事長 | 林秀貞 |
・資本金 | 21.1億元(約348億円、宝山鋼鉄股份有限公司100%) |
・売上高 | 連結112億元(約1,848億円:2017年) |
・主な事業 | 基礎化学品:タール蒸留(165万t)、BTX(35万t) 炭素事業:ニードルコークス(上海8万t、烏海5万t建設中)、 カーボンブラック(34万t)、電極(蘭州10万t建設中) |
※数字はいずれも設備能力 |
3.JFEケミカル株式会社 | |
・設立 | 2003年4月 |
・社長 | 鈴木 彰 |
・資本金 | 60億円(JFEスチール100%) |
・売上高 | 連結1,023億円(2017年) |
・主な事業 | 基礎化学品:タール蒸留(175万t)、BTX(30万t) 機能性化学品:電池材料事業、精密化学品事業、 磁性材・無機材料事業、樹脂シート事業 |
※数字はいずれも設備能力 |
【写真】式典の様子
林 秀貞 宝武炭材党委書記・董事長、李 慶予 宝武集団総経理助理兼新材料産業発展中心総経理、張 錦剛 宝武集団副総経理、陳 徳栄 宝武集団党委書記・董事長、柿木厚司 JFEスチール社長、鈴木彰 JFEケミカル社長、石光猛 JFEスチール経営企画部海外事業総括室主任部員、國武幹生 JFEケミカル(株)専務執行役員)
【地図】内モンゴル自治区・烏海市の位置
JFEスチール(株) | 総務部広報室 | TEL03(3597)3166 |
JFEケミカル(株) | 総務部総務室 | TEL03(5820)6505 |