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ニュースリリース


JFEスチール株式会社

国内業界初となる製鉄設備メンテナンスへのAI技術導入について

このたび当社は、製鉄所における設備のメンテナンス業務に対して開発してきたAI技術の全社導入を決定しました。設備メンテナンス業務へのAIの適用は、国内業界では初の取り組みです。

製鉄所における設備のメンテナンス方法は、稼働設備の状態監視や計画的な設備停止での点検を行っておりますが、万一故障が発生した場合は、生産への影響を最小限にするために迅速な修理が求められています。従来、当社においては、設備の故障が発生した場合、その故障の現象や症状から不具合を起こしている箇所や原因を特定するため、多くのマニュアルを参照する他、ベテランを中心とした社員の経験に基づいた設備知識や判断能力により対応してきました。

当社は、ベテラン技能を次世代に着実に伝承し、故障復旧時間の短縮を極限まで追求するため、最新のIT技術を取り入れていくことが最良であると判断し、故障復旧についてAI技術を開発し、全社導入をすることにしました。 今回導入を進めるAI技術では、これまで長きにわたり蓄積してきた多くの作業マニュアルに加え、過去のベテラン作業者の作業実績や判断などを記録した当社独自のデータベースとAI技術とを組み合わせることで、経験の浅い担当者でも、今起こっている異常現象に対して有用な情報を迅速に引き出すことが可能になります。 すでに試験的に一部の設備に導入しており、このたび、その効果が認められたことから、2018年度を目途に全社で導入する予定です。

 

【図】設備メンテナンスAI技術の概要

【図】設備メンテナンスAI技術の概要

 

当社は、グローバルな競争にさらされているものづくり企業の競争力の維持・向上のために、急激な世代交代に対応した技能伝承やホワイトカラーの生産性向上など攻守両面で、AI技術などのデータサイエンス活用は必要不可欠と考えています。急速な発展を遂げているデータサイエンス技術に関して、当社では2017年10月に「データサイエンスプロジェクト部」を新設し、さらなる新技術の開発と実用化を進めてまいります。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL03(3597)3166

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