ニュースリリース


JFEスチール株式会社
国立大学法人広島大学

リサイクル資材『マリンストーン®』を用いた海域環境改善技術が
「2016年(第26回)日経地球環境技術賞」の「優秀賞」を受賞

JFEスチール株式会社(以下、JFEスチール)および国立大学法人広島大学(以下、広島大学)は、このたび「リサイクル資材『マリンストーン』を用いた海域環境改善技術」の功績により、「2016年(第26回)日経地球環境技術賞」(主催:日本経済新聞社)の「優秀賞」を受賞し、本日、日本経済新聞本社(東京都・千代田区)にて、表彰式が行われました。

日経地球環境技術賞(審査委員長:茅陽一 地球環境産業技術研究機構 理事長)は、地球の温暖化、生態系の乱れ、海洋汚染など、地球環境問題に関する調査、研究、技術開発について実践的な取り組みにおける優れた成果を表彰するもので、毎年最大6件が表彰されます。JFEスチールは2012年の「使用済みプラスチックの製鉄向け微粉化技術」に続き、3度目の受賞となりました。

今回の受賞については、周囲を陸地に囲まれた内湾・内海などのヘドロ状底質から発生する硫化水素を製鉄所生まれのリサイクル資材である『マリンストーン』に化学的に吸着させることで、海域の水・底質を改善し、かつ悪臭(硫化水素)の発生を抑制する技術を開発、実用化したことが高く評価されたものと考えております。

 

1.受賞件名:
リサイクル資材「マリンストーン」を用いた海域環境改善技術

2.『マリンストーン』の概要:
本技術で用いる『マリンストーン』は鉄鋼生産に伴って生成する製鋼スラグを粒度調整して製造される、環境に優しいリサイクル材です。主な特徴は以下のとおりです。

   
ヘドロが堆積して悪化した底質上に散布する(覆砂)ことにより、化学的に底質中の硫化水素やリン酸イオンを無害化します。これにより、海底からの硫化水素などに起因する悪臭の発生やリンの溶出を抑制し、悪化した底層水や底質を化学的に「改質」することができます。また、硫化水素による酸素の消費を抑えることができ、海底の貧酸素化を防ぎます。
   
『マリンストーン』自身の表面や間隙が海底に生息する生物(底生生物)の付着基盤となり、生物の生息環境を構築します。とくにカキなどの二枚貝やホヤなどは懸濁物をろ過し、水・底質を浄化することが知られており、これらの生物による自浄能力の向上が期待できます。
   
天然砂と比較して大きな粒径を有していることから、波浪などで流失し難く、安定性が高いため、日光が届く浅海域では藻類・海藻類の着生基盤としても機能します。

※『マリンストーン®』はJFEスチールの登録商標です。

JFEスチールおよび広島大学はこれまで、積極的な技術開発により、リサイクル材である鉄鋼スラグ製品を用いた海域環境改善技術の研究・開発に努めてまいりました。資源循環型社会の構築により地球環境に一層寄与していくために、更なる研究・開発を進めてまいります。

【写真】『マリンストーン』

マリンストーン10(粒径 5~10mm) マリンストーン30(粒径 10~30mm)
マリンストーン10(粒径 5~10mm) マリンストーン30(粒径 10~30mm)
 

【写真】「福山港港湾海域環境創造工事(内港地区)」の模様

【写真】「福山港港湾海域環境創造工事(内港地区)」の模様
 

【写真】 表彰式の模様

【写真】 表彰式の模様
 
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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