ニュースリリース


JFEスチール株式会社

第48回市村産業賞貢献賞を受賞
~均一強冷却を用いた高張力厚鋼板の高精度・高能率製造技術の開発~

当社が世界で初めて開発・実用化した、厚鋼板の新冷却設備『Super-CR(Super - Controlled Rolling)』が、このたび、公益財団法人新技術開発財団(総裁:寬仁親王殿下)から「第48回(平成27年度)市村産業賞貢献賞」(*1)を受賞し、本日帝国ホテル(東京・千代田区)にて贈呈式が行われました。

本賞の受賞により、2015年度は、大河内賞、岩谷直治記念賞、市村産業賞の同時受賞となりました。3賞同時受賞は、2012年度以来3度目となります。

1.受賞件名:
均一強冷却を用いた高張力厚鋼板の高精度・高能率製造技術の開発
 
2.受賞者:
東日本製鉄所 企画部長 平田直人
スチール研究所 研究企画部 部長 中田直樹
東日本製鉄所(京浜地区) 厚板部 厚板技術室 主任部員 田村友和
 
3.受賞技術の概要:
近年、構造物の大型化にともなう軽量化ニーズ等により、厚板ハイテン材の需要は拡大の一途にあります。厚板ハイテン材は、オンラインでの制御圧延と加速冷却によるTMCP(*2)鋼が主体ですが、従来のTMCP鋼製造プロセスでは、圧延機と冷却設備が離れて設置されており、鋼板を冷却する間には圧延ができず空き時間が発生するという能率ロスがありました。
 
これに対し当社は、圧延機と冷却設備をほぼ一体化して設置し、水冷と圧延を同期化させる技術を確立しました。これを実現するため、時々刻々変化する圧延時の鋼板温度を正確に把握・制御し、圧延条件への反映を可能としました。さらに、従来の低速のシャワー冷却設備に対し「Super-CR」は、高速・均一な冷却を可能としました。
 
これらの高度なエンジニアリング技術により、ハイテン材の圧延能率は従来に比べ大幅に改善しました。また、所定の目標温度の的中精度向上により、鋼板強度のばらつきも低減することができました。「Super-CR」は品質、数量、納期等の面で、これまでの常識を打ち破る画期的な高級ハイテン製造設備であり、当社が世界で初めて開発・実用化しました。
 
当社は本設備を、2009年に東日本製鉄所(京浜地区)の厚板工場に設置しました。お客様からも評価され、安定的に生産を続けています。
 
当社は今後とも本設備を活用した商品の拡販を続けるとともに、お客様のニーズにお応えできる最先端の技術革新、商品開発に注力してまいります。
 

【写真】帝国ホテルでの贈呈式

【写真】帝国ホテルでの贈呈式

 
(*1)市村産業賞:
新技術開発財団(市村財団)は、リコー(株)の創始者である故市村清氏の意思のもと、内閣総理大臣により設立許可され、昭和43年に設立されました。同財団は故人から私財の寄贈を受け、以来40年以上にわたり新技術開発の助成ならびに市村産業賞・市村学術賞の贈呈などを行っています。
 
(*2)TMCP:
Thermo-Mechanical Control Process(熱加工制御)。制御圧延、加速冷却を駆使して、オンライン製造で鋼材の強度や靱性を向上させる技術。
 

【東日本製鉄所(京浜地区)厚板製造ライン】

【東日本製鉄所(京浜地区)厚板製造ライン】

 

【東日本製鉄所(京浜地区)厚板製造ライン】

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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